魔獣狩りの令嬢 【ラノベ感想】

2024年3月23日

魔獣狩りの令嬢 〜夢見がちな姉と大型わんこ系婚約者に振り回される日々〜
著:鍛冶原成見
イラスト:縞
出版:TOブックス

  魔獣狩りの令嬢

アマゾンのあらすじより

厄災と恐れられる魔獣がはびこる魔境。その近くに小領地を持つニューベリー男爵家の次女キャロルは、今日も単身ではぐれ魔獣を仕留めた。夢みがちな姉に手を焼くしがない令嬢、という自己評価と裏腹に、屈強な狩人達が陰で崇めるほどの腕前だ。王都のパーティーでも、乱入した魔獣・古木女をうっかり刈り込み鋏で瞬殺。そのせいで、戦闘狂の辺境伯子息・オズウィンから「君のような女性を探していた」と、求婚され(腕を買われ)てしまった! 唐突な玉の輿に慄く中、国家を巻き込む策略が二人を襲い……? "大人しく"狩りをしていたいのに、気づけば騒動の真っ只中へ! 戦乙女の本格狩猟×ラブ(?)ファンタジー!

感想

面白かったです。

副題に”夢見がちな姉と大型わんこ系婚約者に振り回される日々”とありますが、基本的に姉妹仲は良好です。兄弟げんかとか姉の意地悪がなく読みやすかったですね。主要キャラに真の悪人はいません。仲のよい姉妹ものを読みたい方へもオススメです。

 

主人公は男爵令嬢のキャロルで、表紙で弓を構えている女の子です。おしゃれや社交界よりも、猟師に混じって魔獣狩りをするが好きって、まぁまぁ変わった娘ですね。

それが奇跡的に辺境伯子息・オズウィンの魔獣だらけの辺境でもやっていけるな令嬢。加えて魔獣狩りのサポートもできればなおgoodって、ニッチすぎる婚活条件にドハマりしてしまったんです。
よく見つかったなですよ。こんなん王都のパーティーじゃなくて騎士か冒険者に求める条件ですよね。

 

そんな出会いから始まる本格狩猟×ラブ(?)ファンタジーです。

 

令嬢ものでありながら色んな要素があって、男性読者にもオススメします。1巻目では私は特に3つの要素にハマりました。

 

ハマり要素1

姉メアリーの夢見がちで大暴走するところです。

姉は妹のキャロルと違って、おしゃれや社交界を好む普通の令嬢です。そんな姉の最大の関心事は、結婚相手探しです。
そしてなんと……「王子様との結婚」ガチ勢です。男爵家なのにガチで上位貴族を狙ってます。

でもって理想は『有罪機構』という作中小説に出てくる王子様です。ガチで夢を追っています。

この姉の夢に振り回される騒動への導線が上手で、さらに後半での姉の暴走が畳みかける楽しさを読ませてくれました。

愛が重い勢も登場して姉の幸せも面白かったです。
お姉ちゃんにも幸せになって欲しいものです。

ハマり要素2

バトルでの駆け引きは、ファンタジーラノベと遜色ありません。魔獣を刈るシーンなどのバトルが楽しいんです。

主人公は魔獣を刈れる凄腕ハンターです。とはいっても女性なのでパワーはそこまで。使える魔法も戦闘向きじゃない。
そこで駆け引きをバリバリにいれた技巧派な戦い方をするんです。これが熱いんですよ。

主人公が使える魔法を例にすると熱操作です。この魔法の能力を生かして武器越しに熱を奪って凍らせる、水を凍らせて拘束する、などとトリッキーなんです。
戦闘中の駆け引きもバトル系ファンタジーにひけをとりません。

オズウィンはじめ辺境の連中は、パワー系ですからね。より一層主人公の戦い方が映えました。

ハマり要素3

辺境の異常さです。

魔獣が狩りまくらないとならない環境で脳筋だらけです。「あたま辺境」って言葉があるほどです。

言葉を100回交わすよりも、1回拳を交えた方が心通じるとかどんな蛮族ですか?
強さが基準だし。
オズウィンの妹と主人が出会ったときもお茶会じゃなくてバトルになるし。

まぁだからオズウィンが主人公に惚れてしまった背景でもあるんでしょうけど……。

 

思わずツッコまずにはいられない辺境の辺境らしさも楽しかったです。2巻目は辺境へ引っ越しをするそうなので、どんだけ奇想天外なエピソードが出てくるのかなぁ。

 

2巻目の感想

婚約して辺境生活スタートです。

案の定、オズウィンたちが暮らしていた辺境領は「あたま辺境」の巣窟でした。

1巻目でキャロルとオズウィンの妹で拳を交わし、心を通じました。全く同じノリで辺境の貴族令嬢たちも強くなきゃ認めないと、キャロルにつっかかってきて肉体言語で語りあいですよ。キャロルが実力で上下関係をしっかり教え込ましたら、ヒートアップした義母までお手並み拝見と乱入してきて殴り合いとかさ!

 

義母となる辺境境伯夫人ですらこれですね。
そして義母との壮絶なバトルをみた辺境の貴族連中ときたら、強いなら大歓迎、辺境へようこそってと手のひらクルーですからね。「あたま辺境」ですよ。

 

令嬢ものなのにバトルして上下関係を分からせて、魔法とか特訓してパワーアップして、新装備パイルバンカーを手にドラゴンを狩りにくとか熱い展開でした。
「戦乙女の本格狩猟×ラブ(?)ファンタジー」と公式でラブ(?)ある理由に納得です。
オズウィンはキャロルにベタ惚れです。しかしデレデレ甘やかしというわけじゃないので、ラブはあっさり目ですね。たしかにラブ(?)です。

 

1巻目本編だとオズウィンの大型わんこ系エピソードは控えめでした。2巻目ではたっぷり読めるのを楽しみにしています。

 

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