超!!! 天才発明令嬢のパワフル領地改革【マンガ感想】

超!!! 天才発明令嬢のパワフル領地改革
原作:守雨
イラスト:katoson
出版:HJコミックス

 

アマゾンのあらすじより

本が大好きな天才令嬢マリアンヌは、豊富な知識とパワフルな行動力で型破りなアイデアを次々と実現させていく。孤児が働ける農場経営や、手紙を届ける郵便事業など、どれもが人々の役に立つものばかり!
今度はとびきり愉快な乗り物を思いつくが、それは思わぬ人物の興味を引いて…!?

アレクサンドル王子との交流も増え、ちょっぴり大人に近づくお日様令嬢!!

感想

守雨さんが原作のマンガです。これラノベでは出てなくて、今のところマンガ方でだけ書籍化されてます。
元気いっぱいでパワフル & 表情豊かなマリアンヌの活躍にワクワクさせられる作品でとってもおもしろいです。

 

天才的な主人公の発想力と行動力で、領地改革をして皆を幸せにしていく展開です。
雰囲気的は異世界転生して領地改革ものが好きな方なら、きっと好きになれる作品だと思います。

この作品、というか守雨さんが原作なので登場人物の掘り下げがしっかりしていて、キャラが生きて動いていると感じられるのが魅力です。
例えば主人公のマリアンヌは天才です。孤児が働けるように農場を取り組んだり、郵便サービスをはじめたり誰もできないことを子供の頃から実現しちゃいます。

そしてものすごい行動力なんですよ。だれかの笑顔のために、だれかが幸せになるために貴族としてマリアンヌは全力投球なんです。
すごく楽しそうに取り組んでいて、こんなに一生懸命なマリアンヌを見たら思わず協力したくなりたくなってしまうんじゃないかと思います。

 

マリアンヌは一言でいえば貴族らしくない令嬢です。平民みたいな親しみやすさです。
これには理由があってマリアンヌは、貧乏男爵家の娘なんですよ。母が貴族でありながら自ら料理や裁縫もやる姿をみていたから、ものすごく庶民的です。
この貴族らしくない振る舞いが魅力的なんでしょうね。本作にでてくる王子様もこれまでの令嬢と異なるマリアンヌのギャップを見て、しっかりとマリアンヌ沼に堕とされてます。

いっぽう天真爛漫なマリアンヌも姉のカタリナとは距離感があったります。というのもカタリナは前妻の子、マリアンヌは後妻の子という関係なんです。
しかもカタリナは貴族の娘として厳しくしつけられたお姉ちゃん。それに対してマリアンヌは貧乏男爵家のノリで自由に育った子です。

カタリナにしてみれば自由に生きるマリアンヌと比べてしまい、心だやかにとはいかないでしょうね。その上、妹が天才なのは身近な姉として分かってしまうんですから……。
1巻目では距離感ありまくりな姉妹関係です。これが巻を重ねるごとに親密になっていく家族愛を見てほしいポイントです。

 

それから魔法もスキルも一切ない世界感だってのも面白いところです。ファンタジー世界かとおもったら違いました。
マリアンヌの改革は現実世界にもある技術ばかりです。だから彼女がやる改革をイメージして読めたのかもしれません。

 

あと本作で私が凄く好きなのは、いつも笑顔のマリアンヌにも実は悩みがあることです。それは天才にしか分からない孤独の部分です。
彼女の発想は天才的なんです。ただ天才的すぎて周囲の理解が追いつかないんです。マリアンヌも貴族の娘がやることだから、周囲の大人は合わせてくれているんだって感じ取っているシーンがあるほどです。

こういうシーンがあるからより一層、理解してもらえないと分かってい改革に全力なマリアンヌがかっこよく見えました。

そしてマリアンヌが動いた結果を見て、みんながマリアンヌのことを理解していく幸せのループですよ。苦労があってこその改革ですよね。

 

パワフルで元気をいっぱい分けてもらえる作品です。面白いのでオススメです。

 

 

Visited 19 times, 1 visit(s) today