モンスター娘TD【ラノベ感想】

2023年3月16日

モンスター娘TD ボクは絶海の孤島でモン娘たちに溺愛されて困っています VSラシオン騎士団編
著:竹井 10日
イラスト:R有河 サトル
出版:ファミ通文庫

  モンスター娘TD

アマゾンのあらすじより

神はまず可愛い少年をお作りになられた。大地は神の手で少年をその身に置かれ思った。『少年ありがたい』『丁度切らしてた』『泣ける』と。そんな次第で、母なる大地は少年を愛おしみ、少年の世話をするために、沢山のモンスターを生み出した。モンスターたちは見た目を少しずつ少年に似た形に変えていき、後に少女と呼ばれるものに近しい外見へと変わっていった。モンスター娘の誕生である。そして時は流れ――モンスター娘たちが暮らす絶海の孤島ゲシュペンス島に可愛らしい少年が流れ着くと同時に島には密猟者や少年を狙う者たちが現れはじめ――。

感想

DMMの紳士な大人向けゲームの公式小説です。原作はタワーディフェンスというワラワラ押し寄せる敵を、倒しまくって防衛するタイプのゲームです。登場するのは、ほぼ女性キャラでモンスターを女性化したユニットとなっています。
原作だと展開によっては、うらやまけしからんシーンがちゃんとあります。それで表現におおらかなファミ通文庫から刊行なんですかね。

 

で、最初に重要なところからぶっちゃけます。健全です。全年齢対応してます。
原作ゲームの方は、特殊な性癖を開眼させようとしてくるにもかかわらず、小説はいたって健全でした。

あとがきにもありましたが、配信ゲームは期間が過ぎるとストーリーを読めなくなってしまうので、あとで読めるようにゲーム幕間に流れるストーリーを、1冊にまとめた作品として仕上がっています。内容的にはゲームの展開に、気持ちプラスアルファの小説要素です。
ということから原作ゲームを遊んでいる人向けの内容です。

作中でバトルシーンを何も描かないのは、原作ゲームでもその描写がないからなんですよね。戦場のシチュエーションなんかはあっても、展開はプレイヤーに委ねられるため小説ではバッサリカットです。
そしてゲーム展開に合わせて、舞台も様々で色んなモンスター娘が出てきます。どうしても挿絵すらない娘もいたりして、やっぱり原作を遊んでいることが前提の作りかなぁと感じます。

 

ゲームのシナリオライターが、小説化してくれているのでモンスター娘の世界観は完全再現です。
隙あらばボケとツッコミを投げ込んでくるテンション高めのストーリーです。下品なギャグが好きな方には、結構あうかもしれません。

1ページ目の世界が作られた時のお話からして強烈です。アマゾンのあらすじがそれです。要約するとかわいい少年を愛でられたからマいっか、とひでぇ神様ですね。
原作を遊んでいない場合は、このテンションに付いてくる必要があります。

 

もしモンスター女体化作品だから気になるって場合は、数時間原作を遊んでから読むことを強く推奨します。
あと完全な個人の感想として……ゾンビ娘のロトーナが見当たらなかった。出してくれたらよかったのに!

 

 

 

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