嘆きの聖女は王子様の箱庭の中【ラノベ感想】

嘆きの聖女は王子様の箱庭の中
著:染井由乃
イラスト:氷堂れん
出版:シェリーLoveノベルズ

  嘆きの聖女は王子様の箱庭の中

 

アマゾンのあらすじより

物心がついた時から、聖女候補で王太子・エリアルの婚約者として励んできた公爵令嬢のルーナ。しかし、聖女選定で選ばれ、エリアルの婚約者となったのは、ルーナの異母姉だった。「偽りの聖女」と呼ばれ、失意のどん底に陥ったルーナは襲撃に遭い瀕死の怪我を負う。死を覚悟した彼女を救ったのは、ルーナを聖女の座から引きずり下ろしたエリアルで……!? ルーナは離宮に幽閉されるも、連れて行かれたのは豪奢な部屋。「僕はずっと、この瞬間を待ち望んでいた」――逃げようと画策するルーナを、エリアルは甘さを含んだ恍惚の眼差しで見つめてきて……。

感想

エリアル殿下、聖女のルーナを手の中に囲うためにそこまでするの?
なんて自分ファースト、序盤からとんでもなく愛が重いですね。そして一方的な愛の形で強烈なヤンデレだこと。

染井さんの作品をいくつか読んできましたけど、この作品のヤンデレはだいぶ濃いぞ。電子専売だからか濃縮したヤンデレを接種させてもらえました。いやーすごかった。

 

なにしろルーナ視点で殿下の行動をみたら精神的DVともいえる強引すぎる扱い、聞く耳なんてきかないって接し方をされた翌日に、愛情を込めたまなざしで紳士的な振る舞いをするんですよ。誰だこいつに権力与えたのって何度思ったことか。
殿下のことを憎むべきなのか、それとも愛に応えるべきなのかルーナの感情もグッチャグチャになるってものですよ。

殿下がルーナを愛する気持ちは間違いありません。でもその愛の示し方が染井さん流で最高ですね。

根本の自分ファーストなところが、ルーナへ愛を向けるときにどうしても顔を出してくるんですよ。鳥かごに閉じ込めて永遠に飼いたいってタイプの困ったヤンデレさんです。

 

あとは序盤に出てくるルーナの姉がお話に深く関わっていて、彼女にもちゃんと光があたるのも良かったですね。
婚約破棄要員としての姉じゃなくて、ちゃんとルーナの姉としての思いが込められているのいいですよ。家族愛には救われました。
なにしろこのお話の世界は生きていくことだけでも大変でシリアスな世界だもんなあ。

 

さて……感想で書きにくいラストのところです。
あれにはやられてしまいました。ルーナの心情を散々にアップダウンさせて、ようやくってところでアレ??
殿下がああ動くのは納得しかないにしても、ルーナはどう思うのか……それを想像するだけでも心乱される強烈なエンドでした。

 

特級のヤンデレ作品です。ヤンデレを求めている方にちょっとでも知って欲しい作品です。

 

 

 

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