だからオカズは選べない【ラノベ感想】
アマゾンのあらすじより
ごく普通の青年・真白悟飯が入学した学校は、何かがおかしい。男子からは敵意を向けられ、女子からは好意をぶつけられ大混乱の真白。ここは、“料理の魂”をその身に宿した“主食男子”と“オカズ女子”が学ぶ学園だったのだ。真白が宿す料理の魂は、主食の王様、白いご飯!食い合わせが人間関係にも影響するこの学園で、史上空前のモテ期が到来する。真白は誰をオカズにする!? 爆笑必至の学園お料理ラブコメ、めしあがれ!!
感想
講談社ラノベチャレンジカップの佳作、受賞作との帯がついていました。ぶっとんだ設定のラブコメで面白かったです。
なんでも稀に"調理の魂"をもった人間が生まれるそうで、そういう人は名は体を表すような名前をつけられて、その食品らしいキャラになります。で"調理の魂"をもった人間の意識が、食品の味に影響を与えてしまうので国も専門校をつくってバックアップするってぶっとび設定です。牡蠣に関した"調理の魂"をもった子が、悪感情を抱いたら世界中の牡蠣が不味くなって生食できなくなったとか起きる世界観です。そこで主人公も"調理の魂"をもった“主食男子”と“オカズ女子”がいる学園に入ったというとこから物語が始まります。
主要キャラの名前を並べると“主食男子”と“オカズ女子”の意味が分かりやすいです。
●主食男子 : 真白御飯(主人公:ご飯) 麺条味噌(主人公の)
●オカズ女子 : 薑猪子(ヒロイン:豚のショウガ焼き) 赤鮭栞(ヒロイン:鮭の塩焼き)
“調理の魂"に精神を引っ張られるのか猪子は、ボリュミーな外観だったりハイカロリーな行動派です。納豆の魂を持った娘は腐女といった具合です。そして調理の相性が人間関係にも影響を与えるので、メイン主食のご飯は学園中の"オカズ女子"からモテ期到来ってラブコメ展開に突入していきます。
活発系と清楚系の対極的なヒロインをもってきて、上記の"調理の魂"をからめた面白い展開です。トラブル回避時の策もしっかりとした序盤での前振りがあって丁寧な作品だと感じました。キャッチーなタイトルを上回るよい作品でした。
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