オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど! 【ラノベ感想】

2023年1月10日

オタク同僚と偽装結婚した結果、毎日がメッチャ楽しいんだけど! 
著:コイル
イラスト:雪子
出版:‎電撃の新文芸
   5148tCarG+S._SY346_
 

アマゾンのあらすじより

同人作家という秘密以外は普通のOL・相沢咲月は、ある日イベント会場で突然プロポーズされた。相手はメガネ姿のドルオタ……じゃなくて、イケメン同僚の滝本さんで!? 偽装結婚から始まる幸せ結婚生活物語。

表表向けに被っている皮は、お互いに仕事ができるイケメン×美女。中身は壁サーな同人作家と、作曲提供をするボカロPな重度ドルオタとオタクエリート。そんな2人が、いい年だからと偽装結婚してシェアハウス生活を始める恋愛ストーリーです。

 

こんなの理想の環境じゃないですか! 最高すぎる。お互いのオタ趣味に理解があって、尊重しあうパートナーとか社会人オタなら夢見たことあるんじゃないでしょうか?

それから職場や親等からの「結婚まだなの?」圧や仕事のトラブルとか、作中の出来事も非常にリアルなんですよ。こういう「あるある」とか「そうそう」がもの凄く共感を覚える作品です。
例えばオタ友と夜通しで映画を見るなんてシーンがあるんですけど、学生時代は集まってバカ騒ぎしてってのが大人になるとそういう遊びってしない(できない)んですよね…… ふと無性にそんなバカみたいなことをしたいって思いを実現できるって羨ましいです。

恋愛については、偽装結婚からスタートするからかお互いの良いところを知るとか、存在感を感じるとか小さなことの積み重ねが多い印象です。二人の恋愛模様が年齢があがってからの理性的歩みと、学生みたいな初々しさが混在していて大変いいものを魅せて頂けました。面白かったです。

 2巻目の感想

2巻目を読みました。1巻目ラストの物足りなさが一発で消え去る強烈さでした。偽装結婚から本当の結婚生活へと舵を切っていきます。あらわすなら「イチャイチャイチャイチャ(以下ループ)」 いやぁ甘い甘すぎます。糖分過剰で枕ブン投げなくなるようなイチャラブでした。自宅読み必須ですよ。

2人どっちのエピソードも素晴らしかったです。私は中でも滝本さんのイケメン力が・・・。こんな究極生物にどこへ行けばであえるのでしょうか? 76ページ目のプレゼントシーンとか199ページ目のヤキモチ焼くシーンとかさぁ。強烈すぎます!
2人ともエリートオタクで社会人としてもチャンとしてるんですよね。すげぇです。半分でいいので恵んで欲しいもんです。

 

3巻目の感想

完結の3巻目です。表紙のイラストかを見ただけで、幸せな気持ちになります。
娘が生まれるその時まで、2人の生活を読めるとは思いませんでした。最高です!!

イチャラブなのは、2巻と変わらずです。20ページ目くらいの序盤でも、滝本さんのストレートな物言いとか……やってくますよ!
そして推し活していたデザロズのお話もです。TVデビューとか、初期メンとの邂逅エピソードとか、オタク冥利に尽きるイベントに満ちたラストでした。

それに加えてワラビちゃんのお見合いも、引き込まれるような素敵なお話でしたねぇ。ワラビちゃんの親友は、咲月ただ1人。でも自分を理解してくれている、ただ咲月が一人いてくれるだけで十分だって親友への熱い思いが伝わってきました。彼女にも幸せになって欲しいです。

 

良かったところだらけの3巻目です。そんな中でも一番私が嬉しかったのは、娘が生まれたシーン以降のところです。
普通のお話だと結婚してハッピーエンド、おしまいなんですよね。でも本作は結婚からスタートなんです。一緒に結婚生活を過ごして、苦楽をともにするところが描かれているんです。
出産とか育児とかシビアなところにも踏み込んで書いてくれたのは、本当にすごいと思います。

つい滝本さんの気配りはじめ完璧超人なところに目がいってしまいますが、出産とか大変なときに明るくて心の強さを見せる咲月さんもまた、素敵なキャラクターだなって再確認しました。素敵な2人がそろって、理想のオタク夫婦でした。これからも毎日がメッチャ楽しいでしょうね。

 

社会人オタに色々とぶっ刺さる作品です。おもしろいですし、深夜ドラマで実写化かとかKADOKAWAさんやってくれませんかねぇ。
そうそうイラストは、「ふたりべや」の雪子先生なんですね。こちらは大人な男女2人のストーリーなので、新鮮なイラストを堪能しました。

 
 

 

同レーベルの感想も読んでみる

電撃の新文芸の感想

 

Visited 15 times, 1 visit(s) today