終焉を招く神竜だけど、パパって呼んでもいいですか?【ラノベ感想】
アマゾンのあらすじより
境界領域ブルーフォレスト公爵領。『人』と『魔』と『神』とが混在する、地上で最も危険で、熱気ある街。十五歳にしてブルーフォレスト公爵領の現公爵を務める少年リヤンは、最愛の『妻』レイと共に神々が気まぐれで起こす世界崩壊に今日も立ち向かっていた。そんなある日、リヤンは戦場で保護した少女をワケあって家族に迎えることにしたのだが――「パパって呼んでも――いいの?」少女の名はアマデウス。人間の形をした厄災『終焉の神竜』という剣呑極まる存在だ。しかし、子供を熱望していたリヤンたち夫婦にとっては、目の中に入れても痛くない愛娘に他ならない!つまり、溺愛・不可避ッッッ!!!!「あああ、娘の可愛さが致死量に達した!!」家族も世界も守るため、天才魔法士――最強かっこいいパパになる!ほっこり可愛く最強無敵な『父・娘』ファンタジー、ここに開幕!
感想
アマデウスちゃんは、思わず甘やかしちゃいたくなる可愛さですね。しかも親思いのとっても良い子ですし、リヤンとレイの夫婦は熱々バカップルです。デレデレで甘々なおバカ一家の盛り上がりは面白かったです。何を着ても可愛いから娘ファッションショーなんて、破壊力抜群ですよ。
主人公がバカップル級なのは『勇者と賢者の酒蔵』と同様です。変なテレや鈍感力なんかは抜きで、好感度MAXなのは好きです。ファミリーのキャッキャウフフを全力で楽しめました。
ただ本作の良さでもありアレ?な点でもあるのが、色んな要素がブチこまれているところです。終末感、ファンタジー、SF、現代日本的学園、ド派手バトル、ブラック要素ありなジョークなどなど面白くなって人気となりそうな要素のごった煮状態です。色んな要素があるので読んでいるページ毎にこれ同じラノベでしたっけ?ってくらいかなり雰囲気が変わります。『勇者と賢者の酒蔵』が前半後半で2つのラノベを読んでいるような展開とすると、本作は数十ページ毎に4作品ぐらいを同時並行に読んでいるような展開です。
可愛い可愛い娘が人間の形をした厄災級なアーティファクトだったくらいまでは、私の理解も追いつきました。危機に瀕した世界の鍵を握るのが、可愛い可愛い自分の娘とか燃えますもんね。
でも竜やらアーティファクトでファンタジーかとおもったら、レールキャノンやらスマホにインターネットまで出てくるまさかの現代日本世界観ありです。さりげない描写で家や都市が破壊されるんですけど、そんな命の危機が近いなか日本的な学園生をおくる不条理ギャグっぽさもあります。もちろん学園萌え分もあります。2巻目までずっとこんな感じなので私の理解を超えてしまいました。
バトルシーンも高層ビルを紙のように貫く攻撃なんかで派手派手です。でもやっぱり目が慣れてくるとと強ボタン攻撃と必殺ボタンを連打しているバトル描写みたいに見えてきます。バトルをメインにした作品を読んだ後だと、駆け引きや瞬間の判断とか物足りなさがあります。
全般的に色んな要素をいれたものの、食材がバラバラに主張して全体の味がボヤっとした闇鍋みたいってのが感想です。いろんな要素を一つの作品で読んでみたい・・・という人なら合うのかなぁ。
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