リラム 〜密偵の無輪者〜【ラノベ感想】
リラム 〜密偵の無輪者〜
著:神野オキナ
イラスト:西E田
出版:KADOKAWA NOVEL 0
アマゾンのあらすじより
王も国も意味を失って崩壊した世界。かつて国を為した組織は経済集団と定義され「圏<エスティズ>」と呼ばれるようになっていた。東にあるヒウモト圏の継承第二位のレイロウは自らその権利を放棄したにもかかわらず、頭脳の冴えゆえに、第一位主である兄からは却って疑われてしまい、暗殺を避けてロキオルス圏に亡命していた。しかし、ロキオルス圏位主官の娘マリエイラを房中術でもてなしながら隠遁生活を過ごすレイロウの下には、いまだ兄の殺意が貿易商の形となって伸びてくる。ある日、レイロウはマリエイラから、圏が侵略の危機にさらされる前にと、ヒウモトとの外交補佐を頼まれることになるのだが――。「無事に解決してもらえれば報告も不要。私は“何も知らない"のですから」「面白い。軍勢のいない戦争だ、これは。――引き受けましょう、その話」神なき、経済的駆け引きの世界で織りなされる異質無比ファンタジー登場。
感想
私は内政系のお話が好きなんです。ですからあらすじの全てが数値で表せる世界で経済的な駆け引きで国を動かすってのに大変期待して読みました。ファンタジー世界を経済の視点で描くって本作の売りなのだろうなと思っていました。そして経済戦争や諜報戦が楽しめるかと期待して買いました。でも違いました。
主人公の思い通りに流れるばかりです。経済をキーにして動かすとかそういう類いじゃないんです。そこまでなら自分で勝手にハードルあげちゃっただけなんですけど、それだけもないんです。なんと文章も非常に読みにくいです。
世界観を理解する間もなく これでもかと言うほどルビをふった独自用語が続きます。あらすじにある「圏<エスティズ>」みたいなのが大量に登場します。明らかにやりすぎです。ストーリーを追うことができず久しぶりに途中で読むのをギブアップしました。
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