斜陽の国のルスダン【ライト文芸感想】

斜陽の国のルスダン
著:並木 陽
イラスト:トマトスープ
出版:星海社FICTIONS

  斜陽の国のルスダン

アマゾンのあらすじより

宝塚歌劇 星組公演原作!
浪漫楽劇『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』礼真琴・舞空瞳主演にて舞台化!

ヨーロッパの東の果ての国ジョージアの女王とイスラームの王子の国の命運を賭けた一大歴史ロマンス、ジョージア大使らとの特別鼎談付き決定版!

ヨーロッパとアジアをつなぐ文明の十字路として繁栄したジョージア王国は、13世紀、モンゴルの侵略によって亡国の危機に瀕していた。

若くして女王の座に着いたルスダンは最愛の夫ディミトリとともに、亡き兄が遺した国を護るために奮闘する。
そんなある日、「ディミトリが敵国に内通している」との噂がーー。

感想

異国情緒たっぷりで美しい景色が浮かんできました。良かったですねぇ。
モンゴルの侵略で兄を喪い、若くして王座につく女性主人公。そして外国人の夫と手を取り合って、襲い掛かる困難に立ち向かう。
面白いという感想しか出てこない展開です。

 

で詳細はフィクションとして大枠のところが、史実のまんまですからね。歴史ファンタジーが好きな私には、たいそうブっ刺さりました。歴史への妄想がはかどります。

 

愛し合っているルスダンとタマラの2人。そして国を護るために離れ離れとなる悲恋ですよ。襲い掛かる現実が悲劇の連続で、ドキドキしっぱなしでした。

 

本作は全体で180ページ弱と少な目です。しかも本編自体は130ページぐらいの分量になってます。一気に読めるくらいですね。普段読書しない方でも手を出しやすいページ数じゃないかと思います。

 

で残る50ページは、あとがきとグルジア駐日大使館員と作者の座談会です。現地グルジアでは、ルスダンや彼女の娘がどう思われているかを知れるんです。これも嬉しかったですね。

 

あとイラストです!
トマトスープさんのイラストもすごいんです。オリエンタルな雰囲気を見事に表現されてます。思わず飾りたくなる美しさでした。

 

歴史系ファンタジーが好きでしたら是非!

同レーベルの感想も読んでみる

 

星海社Fictionの感想

 

Visited 53 times, 1 visit(s) today