獣姫の最後の恋【ライト文芸感想】

2023年2月1日

獣姫の最後の恋
著:旋 めぐる
イラスト:さくらもち
出版: 富士見L文庫

獣姫の最後の恋

アマゾンのあらすじより

代償は自らの命。恋に落ち、身籠った彼女の運命は――。

――伽羅族の当主は、子を産むと死ぬ。
時は四国時代。千を下らないとされる多様な種族がいる中、伽羅族と呼ばれる生殖に特化した一族がいた。悲惨な歴史を経て、突如一族を守る力を手にした伽羅族の当主は、その代償として子を産むと死ぬ定めを神より与えられる。
新たに当主となったレイラは、ある日、森で諜報活動をしていた他国の青年に一目で恋に落ちる。そして己の過酷な運命を知りつつレイラは彼の子を身籠って――。
僅かな時間で青年と心を通わせる彼女の、切なく眩しい溺愛物語。

感想

女性上位でお姉さまと少年な立ち位置の作品でした。表紙イラストに一目ぼれして読んだ作品です。
富士見L文庫らしい強い女性主人公ものですね。それにしても開幕から運命を感じた少年を主人公が、襲って子を授かる出だしになるのは、想定外のインパクトでした。

いろんな種族がいる世界で主人公は、生殖に特化した伽羅族というのも面白いところです。多産な一族だから人口を増やすために奴隷に近い扱いをされていたという悲しい過去を持っていてその一族だからこその出産が、本作のテーマとなっています。

当初は出産を全く考えていなかった主人公が、運命の出会いを経て子をなしたいと強い衝動にかられるようになります。そうなると行動が、今までとガラっとかわるんです。ここらの切り替えは、展開に引き込まれるところでした。
分かりやすく急に恋愛モードに入って甘くなるんですわ。

恋愛とか結婚をゴールとした恋愛小説が、普通なところ出産をゴールとしているのは面白かったです。

 

あとは主人公であるレイラの性格ですかねぇ。肉体的にも精神的にも強い女性主人公です。だから自分の希望を叶える行動になるですけど……ちょっと我が強すぎるかなぁと私は感じました。好きになってしまったんだから止められないんだってところなんでしょうか。
物語の主人公としては、なんとも人間らしさを感じるところです。

 

それからラストの解釈を読者にゆだねるような表現も好きなところです。
後半でレイラに突き付けられる選択肢は、ある意味での究極の選択です。愛に殉じるか否か。どちらが正しいかは、なんとも重たい選択です。
どのような結末化は、よんでみて答えを見つけてみてください。

 

獣姫の最後の恋 (富士見L文庫)
旋 めぐる
KADOKAWA
2022-12-13




 

レーベルの感想も読んでみる

 

富士見L文庫の感想

 

Visited 16 times, 1 visit(s) today

富士見L文庫

Posted by kyoikyoi