聖女と悪魔の終身契約【ライト文芸感想】

聖女と悪魔の終身契約
著:水守 糸子
イラスト:夏目 レモン
出版:富士見L文庫

  聖女と悪魔の終身契約

アマゾンのあらすじより

魔物の愛には溺れるような罠がある――少女と魔物のいびつで唯一の主従契約

当代随一の退魔師《聖女》エマには秘密がある。それは、魔を祓う身でありながら、強力な魔物・クロエと「契約」していること。
幼い頃魔物に襲われたエマは、クロエを召喚し生き延びた。以来、自分を「姫さま」と呼んで嬉々として世話を焼くクロエと、いびつな主従関係を築いてきた。孤独なエマにとって、クロエの重く深い愛は、時に魅惑的な毒のようだ。
人々を襲う黒い魔獣、死を呼ぶ葬送のワルツ、母の腹に宿ったまま生まれない赤子。エマは今日もクロエを従えて退魔に向かう――消えた妹を捜し求めて。

==登場人物==
エマ
《聖女》と名高い、当代随一の退魔師。
クロエと「契約」し、その力を使って魔を祓っている。

「いつも言っているけど、余計なことは何もするな」

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クロエ
千年を生きる高位の魔物。
エマを溺愛し、身の回りの世話を焼いている。

「憎らしくてとってもかわいい僕の姫さま」

感想

店頭で一目ぼれして買いました。帯で「魔物の愛には溺れるような罠がある  全てを喪った少女と千年を生きる魔物のたったひとつの主従契約」ですよ。そしてタイトルは『聖女と悪魔の終身契約』ですってよ。
これはディープラブに違いないでしょう。そしてえぇそうですとも、ディープラブで間違いありませんでした。うっとりするようなディープラブでした。

 

表紙のエマとクロエは主従なんですよ。そして悪魔のクロエは、エマが6歳の時に召喚したときからずっと隣にいてくれる従者。
徹底してエマにクロエは執着していて、エマのためなら真実を曲げてでも尽くしてくれる存在です。

一方のエマはというと成長して退魔師《聖女》となり、悪魔を払う側なんです。だから悪魔の甘言に耳を傾けないようツンツンな返しをクロエにしちゃっているんです。この「聖女と悪魔」、「召喚主と契約悪魔」の関係性が、いびつさをイメージさせてくれてゾクゾクするような面白さでした。

 

なにせ召喚されたクロエの第一声が、「会いたかったよ、僕のお姫さま。」ですからね……
どんだけクロエの執着と愛が深いか分かるんじゃないかと思います。重いです。

 

このエマとクロエの関係性に読み慣れたところにツンツンなエマが、デレを魅せてくれる瞬間もあったりします。
あれは最高のご褒美でしたね。あんなのズルいですよ。クロエじゃなくてもエマの本心を知ったら執着しちゃいます。

 

愛は重ければ重ければいい界隈へは、問答無用にオススメしておきます。

 

魔獣を追ったり、死を呼ぶ楽曲を追ったりと退魔師《聖女》の事件解決物としても楽しい作品です。ディープラブ好きじゃない方にも安心してオススメの一作です。

 

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