ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【美少女文庫など感想】

ヤンデレ魔術師は石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける
著:クレイン
イラスト:ウエハラ蜂
出版:蜜猫文庫

  ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける

アマゾンのあらすじより

国家魔術師のララは弟子であるアリステアを守るためドラゴンに立ち向かい、
死を避けるため魔法で石像になってしまった。二十年後、無事に目覚めた彼女は、
傲岸だったアリステアが自分より年上で皆に慕われる領主となっているのを見て驚愕する。
ララに再会して感激しながらも猛然と求愛を始めるアリステア。

「あなたはもう私のものです。絶対に逃しはしませんよ」

愛弟子の二十年越しの執着と情愛を浴びて息も絶え絶えのララは!?

* * * * * * * *
「まずは体から籠絡したいので、やはり気持ち良くなっていただかないと」

目が覚めたら可愛い愛弟子が悪いオトナ成長!!
求愛されて身も心もとろとろに!?
切なほのぼの物語☆スパダリ愛弟子×お人好し魔女

感想

ヤンデレから思いのタケをぶつけられて、愛が重いなーとわかってて受け入れる。
しかも師匠と弟子の年の差ものと癖に大変ブッ刺さる作品でドキドキしました。

 

まず主人公のララと弟子アリステアの関係性から完璧なんです。

ララは魔術師として実力はそこそこ、勉強しまくって魔術師になった努力の人です。対して弟子のアリステアは天才で、化け物といわれるくらい魔力を秘めてます。
その魔力からアリステアは魔術師候補として保護されたものの、誰も信じられない尖ったナイフ状態、全く懐かなかったんです。
しかも魔力制御は未熟なままで激情したら一隊を吹き飛ばしかねない要注意人物というおまけつきです。

このままだったら処分される寸前のところで、ララに弟子入りできアリステアは命拾いできたのでした。

ララときたら世の善人を煮詰めたような聖母なんですね。
他の魔術師はアリステアを恐れて弟子になんかしなかったのに、純粋に救いたい気持ちで弟子にしたんです。

 

そして純粋な好意はちゃんと伝わるんですよ。いやまあ伝わりすぎてしまっというべきか

 

こうして20歳の魔女と8歳の弟子という年の差師弟が誕生するのでした。

 

 

それから4年間、ララより魔法の指導とたっぷりの愛情をうけてたアリステアは、ララ大好で好感度MAXとなってます。しかも師弟愛じゃなくて男女愛の意味で。
一方のララは年下の弟子としか見ていません。ララのストライクゾーンは30過ぎた年上というのもあり、アリステアの思いが全く響いていないんですよ。

たしかにまだ12歳の子どもだから相手にはされないんでしょうね。

 

それから天才であることをアリステアは自覚して、「ボク天才だから」系の自分一人でなんでもできるのムーブなんです。みごとな生意気な年下キャラです。
それでいながらお師匠様のララ大好きで、結婚してのプロポーズを繰り返しちゃうアンバランスは個人的にたまりませんけど、ララからしたらまだまだ未熟とうつったのかもしれませんね

少年、もっと正直に甘えてイイんだぞ!

 

 

次はタイトルの「石像」についてです。

とある事情からララは危機から逃れるために自ら石像に変化します。
そして石像から生身に戻ると20年も経っていました。

なんと目覚めた世界ではかつての弟子アリステアが、32歳ドストライクの年上男性となって待ち構えていたんです。

 

あとはドストライクな声のイケメンから徹底的に甘やかされるラブラブストーリーです。

 

アリステアの愛が重くてかなりのヤンデレです。
少年時代からヤンデレの素質にあふれ、ララに内緒でGPS機能をしこんだアクセサリーをおくっていたほどです。
成長してからは石像と化したララを愛し、生きている妻かのようにあつかう妄執っぷりです。このヤンデレは濃いぞ。

 

物語は二転三転し、ファンタジーとても面白い作品でした。
ヤンデレがみせるディープな愛を味わいたい方へはオススメといいたいところですが……エッチいシーンがあります。

最近の全年齢向けラノベでもエッチいシーンあったりしますが、このあたりは好みが大きく分かれるだろうと思います。
そのへんだけ読み前にご注意ください。

 

 

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