ちゃんと好きって言える子無双【ラノベ感想】
ちゃんと好きって言える子無双
著:七菜 なな
イラスト:ちひろ 綺華
出版:MF文庫J
アマゾンのあらすじより
ラブコメの必勝法はいつもひとつ──『好き』を伝えまくるだけなのだ!
男子高校生・和泉に恋心を寄せる女子たちは、一歩が踏み出せず日々を過ごしていた。
【学園のアイドル様は、二人きりのときだけ甘えたがり】天崎雨音。
【実家から勘当されたのに、なぜか元・許嫁が放っておいてくれないんですが】白菊白亜。
【学園の天使ちゃん……の隣の悪魔ちゃんが、案外ちょろい】春日波留。
しかしそこに転校してきたのは、一見平凡だが天性のメインヒロイン・七瀬七緒!
七緒はあざとい直球アプローチで和泉に猛攻をしかけ出す。
「和泉くん、好きです。付き合ってください」「はい、あ~ん♪」「和泉くんが、わたしをこんな女にしたんだよ?」
「「「こいつ……やりやがった!?」」」と慌てた雨音たちも行動に──!?
感想
タイトルどおりちゃんと好きって伝えられるヒロインは幸せになって当然ですね。おもしろかったです。
私はそんな現代ラブコメが好きな方じゃなくて、それでも七奈さんの作品なら面白いだろうとおもって読みました。
定番のヒロインを主人公がからかってヒロイン力をみせつける展開で、こんな新しい表現方法があるとは思いませんでした。さすがは七菜さんです。
ラブコメのヒロインレースは、七瀬七尾が勝つってゴールは見えているんですよ。なぜなら七尾は主人公にちゃんと好きっていえるから。好きを行動で示せるから唯一の恋人候補なんです。
序盤では学園のアイドル、子どもの頃から知っているお姉さん、後輩ちゃんと3人の魅力アル女の子がでてきます。いかにも主人公をねらってヒロインレースができそうな子たちなんですよ。けれどヒロインレースが始まる前に七尾が好きって告白し、彼女だけがゴール地点にいて他の子はスタートにも立っていないんですよね。
圧倒的なまでの七尾の無双状態です。
ヒロインレースの土俵に七尾しか立っていないから、主人公があっちこっちのヒロインを気にしてフラフラしないのもいいですね。あるときに七尾にからかわれて、あるときは七尾からかったら倍返しにされたりと正妻ルートとのイチャイチャはいいぞ!もっとやれ!!
七尾はあざとくたっていいんです。それだけ大好きで一生懸命なんだから。
全力でがんばるヒロインは、読者目線でも全力で応援したいです。
あとすごくたのしかったのが、ナレーションが解説やツッコミをいれる演出の部分です。
本作はヒロインレースが始まると見えて、七尾がゴール地点にいるって定番とはちがう展開です。そこれナレーションがツッコミ役になって説明してくれるんです。
例でいうとちびまる子ちゃんのナレーションみたいなアレです。
この演出が楽しくて読みやすさを一段と加速させてくれていた気がします。
結論、七瀬七尾はかわいい!
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