純白令嬢の諜報員 改編1.侯爵家変革期 【ラノベ感想】

2022年12月18日

純白令嬢の諜報員 改編1.侯爵家変革期
著:桜生 懐
イラスト:ファルまろ
出版:富士見ファンタジア文庫

   純白令嬢の諜報員

アマゾンのあらすじより

全知全能の暗躍で、少女の破滅を《改編》せよ。
あらゆる任務を成功させてきた、某国最高峰の諜報員・ラプター。
彼が転生した異世界は、彼の心を唯一震わせ、そして絶望させた小説『薄幸のロザリンド』の世界そのものだった。
ゆえに彼には分かっていた。令嬢ロザリンド――物語の主人公であり、最も愛した少女が、世にも凄惨な末路を辿ることを。
「こんなバカげた結末――私が必ず変えてみせる」
どんな極秘情報さえ「作品の設定」として全て記憶しているラプター。
世界の未来さえも識っている彼は、縦横無尽の暗躍を以て、少女の破滅を〈改編〉する――!
第34回ファンタジア大賞《金賞》の謀略ファンタジー開幕!

感想

作品の大枠としては、やり直しものです。好きで好きでしょうがなかった物語の世界に入って、大好きなロザリンドを破滅から救って幸せにするお話です。とても面白かったです。
ロザリンドを救うために完璧主人公が、暗躍して彼女が幸せになっていく爽快感。全力でロザリンドを支える主人公と従者のニシャの信頼感。もとの物語では不遇なロザリンドの運命がどうなっているかのドキドキ感。どれも面白いです。

最初から主人公をスーパーマンみたいな優秀キャラって言い切ってくれているので、『薄幸のロザリンド』の作品世界に入って無双しても違和感を感じません。自然とストーリーが頭に入って没入できます。
そして主人公は、知識に基づいて適切な行動をするので物語として盛り上がるんです。主人公をもってしても侮れないライバルもいます。だからラストまでどうなってしまうのかのワクワクが、ずーっと続いてくれる作品です。

全然方向性が、ブレない主人公とニシャは読んでいて楽しいですね。

改編Iとあり、2022年6月に続刊も出ます。
私が読んだ印象では、1巻目のラストもキレイにまとまっていたように感じたので続刊は、どんな展開になるのでしょう? 出たらまた続きを読んでみます。

 

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