酔いどれジラルド【ラノベ感想】
酔いどれジラルド かつての英雄と押しかけ嫁
著:三島 千廣
イラスト: マニャ子
出版:KADOKAWA NOVEL 0
アマゾンのあらすじより
救国の騎士ジラルドは政争に巻き込まれ、いまでは僻地の名ばかり将軍。すべてを諦観し、日々を酒と過ごすかつての英雄のもとに、ひとりの救世主がやってきた。「私はユリーシャ。今日からあなたの妻になる者だ」
感想
ノベルゼロのテーマである「主人公が大人」と、小説投稿サイトで人気の「俺TUEEEE」がMIXされています。
主人公は元英雄なだけあってかなり強いです。ところが左遷されて酒に溺れてしまっているので英雄らしさのないおっさんって立ち位置から物語はスタートします。この元英雄が、幼妻とのふれあいで立ち直っていくというのが物語の本筋です。主人公がおじさんだからこその悩みと葛藤のシーンが映えますね。ストーリーの起承転結も明確です。楽しく最後まで読み進めていけました。
ラストのバトルシーンが、「俺TUEEEE」になるのは、2018年のノベルゼロ作品らしいというところでしょうか。若干気になって感じたのは、イラストです。上手ではあるんですよ。でも主人公はおっさんなんです。イラストの主人公だとかなり若すぎて、作中のイメージとはだいぶ離れてしまっている気がします。もったいなかったです。
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