勇者の村の村人は魔族の女に懐かれる【ラノベ感想】

2023年1月10日

勇者の村の村人は魔族の女に懐かれる
著:まさみティー
イラスト:れいた
出版:‎TOブックスラノベ
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アマゾンのあらすじより

魔族を憎悪するビスマルク王国。その片隅で、村人ライが出逢ったのは、人間に憧れて越境してきたという魔王直属の剣士リンデだった。成り行きで手料理を振る舞ったところ、「毎日スープを食べさせてください!」と懐かれ、ライは思わず彼女を居候させてしまう。魔族を滅せよという自国の教義に反し、オーガシチュー・ドラゴンステーキ・魔猪バーグetc…絶品料理の数々で、二人は急速に近づいていく――。だが、その頃村にはその幸せを壊すかのように魔物の軍勢が迫っていた! 敵対種族の二人が紡ぐ、同居生活の行方とは!? 甘くて美味しい異種婚姻ファンタジー!

感想

タイトルと表紙イメージが、見事に本作の特徴を表していると思います。超強い魔族の女の子リンデと人間勇者の弟ライがおくるラブラブいちゃいちゃストーリーです。見つめ合って照れたり、抱きついて相手の匂いを嗅いだりとか、甘々の優しい世界を堪能する作品ですね。

 

手料理を振る舞ったら魔族の美少女が、「毎日スープを食べさせてください!」と転がり込んでくるんですが、その理由は魔族って絶望的に不器用だからなんだそうです。料理は塩水で茹でるか塩を振って焼くだけ。布なんて織れないので衣服は毛皮、ヒロインのリンデにいたっては、自分で服も着られないときてます。キーとなる料理も現代同様にシナモン・ジンジャー・スターアニス・クミン・ターメリックと、贅沢に香辛料を投入してきます。こまかいこと…というより一切ツッコミをいれずに、リンデトライのラブラブいちゃいちゃを見守るのが良いかと思います。

シリーズで全600ページ越えのボリュームがあるのでデーモンと戦闘したり、王様との軋轢があったりとイチャラブをしないシーンもあります。そういうシーンは勇者や魔族が、勢いですっ飛ばして落ち着いたらリンデとライは2人の世界を作ることが多いです。ちなみにライの姉は勇者で「あたし人類最強! 美少女勇者!!」って性格です。本作で一番の自由人です。

 

女の子に美味しい料理を振るまって、美味しい笑顔になるシーンを読んでみたい方向けかなーと感じます。疲れてゆるく癒やされたい時にいかがでしょうか。

 
 

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Posted by kyoikyoi