【ラノベ感想】秋葉原からの脱出 岡本崇史 スマッシュ文庫

2022年3月9日

秋葉原からの脱出
著:岡本崇史
イラスト:ちほ
出版:スマッシュ文庫
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アマゾンのあらすじより

主人公、中津令司(なかつ・れいじ)とさくらは、血のつながらない兄妹である。まもなくその衝撃的事実を知るさくらのために、令司は幼なじみの千佳(ちか)の提案で秋葉原へ出かけることにする。それは、「実の兄妹」としての最後の楽しい思い出になるはずだった。
ところが、秋葉原を訪れた三人は、時空の歪みによって町の中に閉じ込められてしまう。携帯電話には、脱出するためのヒントとなるメールが送られてくるが……。
はたして令司(あなた)は秋葉原から脱出し、謎の敵「ジョーカー」の正体を解き明かすことができるだろうか?

脱出ゲームの楽しさをライトノベルの世界で実現。選択肢をふんだんに盛り込んだ「ゲームブック」形式で進行する、マルチエンディングの新感覚ラノベが誕生した!

かなり実験的な構成をしています。秋葉原に閉じ込められて脱出するテーマと、物語のヒロインとして誰を選ぶかのテーマの2本立てになっています。それがゲームブック形式のマルチエンディングになっています。
 
秋葉原からの脱出は謎解きというよりは、秋葉原周遊ですね。かなり具体的に駅の出口や通りにあわせた実店舗がバンバン登場します。秋葉原のヘビーユーザーなら思わずニヤリと感じるような、マニアックなスポットの選出もあります。逆に土地勘がないと読んでいて位置関係の把握が、厳しいかもしれません。
 
ラノベ的なヒロイン候補は、妹(血が繋がっていない)、幼なじみ(年上)、ぽっと出のお嬢様(発酵系)の3人です。ゲームブックの選択肢によってラストシーンのお相手が変わってきます。
 
なおゲームブックのパラグラフ数は、45と文書を多く読ませるために少なくされています。そのため複雑な分岐は組みようがないので、「誰と一緒に行動する?」のパラグラフでセーブしておく(しおりを挟んでおく)と全ヒロインのルート分岐を回収できます。
 
意欲的な作品ということに良いねをつけたい作品でした。