【ラノベ感想】山育ちのドラスレさん ~異世界でドラゴンスレイヤーとして生きていく~ 茂野らいと 角川スニーカー文庫

2022年3月10日

山育ちのドラスレさん ~異世界でドラゴンスレイヤーとして生きていく~
著:茂野らいと
イラスト: 柴乃 櫂人
出版:角川スニーカー文庫

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アマゾンのあらすじより

神が宿りし、その肉体――異世界を剛腕無双!!

十年前、ドラゴン蔓延る異世界の山に普通の少年が転移した。
チート能力も魔法もない彼は、生き残るために己を鍛え続け、気が付けば――剛腕でドラゴンを仕留める絶対強者となっていた!
いつものように、危険度Sクラスの魔境を庭のように駆け回る青年・武蔵は、ドラゴンに襲われる少女リーリエを助ける。
「人間がドラゴン相手にあんな戦い方……あの、私とパーティを組んでくれませんか!?」
未熟なスレイヤーの熱い想いに胸打たれ、共に一流のドラゴンスレイヤーとなることを決意する!

奇跡の肉体を持った人類史上最強の男、彼の覇道は世界の常識を塗り替える! 痛快爽快な異世界ファンタジー、開幕!

強キャラが無双して、分からないことは頭の中で仮説を立てたら見事に的中!。レアアイテムもなんだかんだで手に入ります。これぞストレスフリー!
文章の勢いと爽快感にスカっとしてもらう、これぞ異世界テンプレって内容でした。頭を空っぽにしたまま一気に読んでしまえると思います。小さなドラゴンなんて素手で狩れる無双っぷりですよ。
 
文章は基本的にしっかりしていましたし、物語にも振りがあってオチがちゃんとあります。文体は軽めで読みやすく、ヒロイン枠のリーリエも魅力的に書かれているんです。けっして面白くないなんてことはないんですよ。
でも……読んだあとに残るものがサッパリありません。似たような異世界小説があふれかえる中、「この作品は○○だから読んでみたら?」と、オススメで口にできる何かを感じられないんです。
 
主人公が異世界転生キャラの必然性は、あんまり明確にされていませんし、なんで規格外に強いのかも明確にされていないので、そういうところが重なったからなのかな……
あそういえば、ラスボス戦のところはページ数が多めです。戦闘中のギミックがある盛り上がりどころでしたね。
 
読みながら転生キャラでなくて、ダンジョンに捨てられたけど生き延びたキャラだったらどんなストーリーになったのかな?とか、ドレスレさんの一人称視点でなくてリーリエ視点で、規格外なドラスレさんに振り回されるストーリーだったらどうだったのかな?と、本編と関係ないことを考えながら読んでしまいました。