エノク第二部隊の遠征ごはん【ラノベ感想】

2022年7月24日

エノク第二部隊の遠征ごはん
著:江本マシメサ
イラスト:赤井てら
出版:GCノベルズ
   610c-KyWcfL

アマゾンのあらすじより

「美しき森の妖精」フォレ・エルフに生まれたものの、貧乏・不器量・無魔力の三重苦に苛まれる少女メル・リスリス。
可愛い妹たちをせめて貧乏から救い出したいと、王国騎士団エノクに就職することに。
四人しかメンバーがいない第二遠征部隊に衛生兵として配属された彼女がそこで見たものは――
石のように硬いパン、噛み切れない謎の干し肉だった!?
こんな食事は許せない! 遠征先でも美味しいごはんを食べるため、森の妖精の知恵を武器にリスリス衛生兵の戦いが、今始まる。

感想

アマゾンのあらすじが分かりやすいです。表紙のエルフ、リスリスを主人公とした異世界飯テロで、とてもお腹が空きました。ほっこりとして癒やされる作品です。

リスリスが騎士団の衛生兵兼、料理番としてマズ飯を撲滅する異世界メシがテーマな作品です。美味しいご飯でみんな幸せなお話の1つで、ベテラン人気作家さんが手がけた作品と言うこともあり面白かったです。

まずメインになる食へのこだわりです。エルフなリスリスの特技を生かしてハーブで臭み消し1つをとってみても、薬草ニンニク・胡椒きのこと異世界食材に加えて、ローズマリーやオレガノなど実在のハーブも出てきます。ファンタジー食材が混ざることによって、グッっと異世界飯らしさを感じました。
リスリスが作る料理は、基本異世界飯です。ただこの世界へは日本人が転移をしているらしくカレーやハンバーグも伝わっています。日本人が異世界転移してスゲーでなくて、異世界人が伝え聞いたレシピスゲーってのは、初めてだったのでとても新鮮でした。料理の手順から食事シーンまで丁寧で食欲を刺激されます。

そして主人公はじめ騎士団の面々が、魅力的なのもとても楽しい点です。小動物らしさあふれてリスリスは可愛いですし、山賊にしか見えない隊長も凄腕で不器用な仲間思いです。そして元酒場の看板娘ザラなど個性的な部隊の面々です。ちょっと部隊のみんなで出かければ、きっと愉快な旅模様になりそうです。

 

2巻目の感想

今回もかわい楽しかったです。表紙にも書かれていて一番印象的なのは、真っ白い鳥です。これは鷹獅子グリフィンでレアい幻獣です。なんでかリスリスをまるで母親かと思っているような懐つき方で、弟たちの世話に慣れているリスリスは本当の親子みたいでした。やっぱり癒やしファンタジーにマスコット幻獣は、欠かせませんよね。

鷹獅子を中心にリスリスの世界が広がった2巻目でした。

 

3巻目の感想

ケモ耳少女にスライムとエノク第二部隊が、一段とカオスな面々になって部隊内の日常生活からして面白いです。獣人のガルさんは、グリフィンにスライムに好かれていてテイマーの才能でもあるのかな?口数すくないけどもっと彼のシーンを読んでみたいです。
ストーリー的にもリスリスは、弟子入りして魔法を教わり始めです。エルフの里で報われなかったリスリスは、ついに魔法をマスターできるのか今後の展開が楽しみです。
あと……口絵でたき火を前に喜んでいるシーン。感動的な場面なだけにリスリスの格好のインパクト、すごかったです。

 

4巻目の感想

グリフィン加入時のトラブルが関係するお話と、新居を買ってDIYがあるお話を楽しめました。スローなライフとは、ほど遠い遠征生活ではあるものの美味しいご飯に仲間との日常がありますからね、DIYはとってもピッタリなテーマです。面白かったです。新居の改善って新たな楽しみが増えました。
それから魔棒グラをつかって沢蟹取りをするシーンで気づきましたが、魔棒グラって洗濯物干したりと日常生活ばかりで生かされていますね。料理人用のトラベルグッズみたいで何とも面白いです。

 

5巻目の感想

杖と弓の効果も登場し、これで魔シリーズ武器の特殊効果が勢ぞろいしました。やはりリスリスが持つ魔棒グラは、飛び抜けて変な効果なんですね。今回は私お気に入りのアンナさんのかっこカワイイシーンとか、ウルガスさんの愛されシーンがあって大満足です。
あとまさか異世界転生者ネタが、こんなに本編に関係するとは思いもしませんでした。マシメサさんのあそび心が嬉しかったです。

 

6巻目の感想

ついに延び延びとなっていた山賊隊長の結婚式の回です。式に着ていくドレスのお話とか引き出物準備とか、第二部隊の優しい面々だからってエピソードです。またまた癒やされました。
遠征隊のお仕事シーンだと夜の屋台で一稼ぎのシーンが、とくにリスリスの料理が映える展開で楽しかったです。全員の武器が一新されたり、5巻目にあったオレ様式求婚との結末とか気になるシーンは、色々とある巻でした。
あとがきで次巻完結とのお知らせです。たぶんラスト直前に起きたビックリイベントは、完結を意識してのことなんでしょうね。いやぁ気になります。これは最後まで読まざるをえません。

 

7巻目の感想

ついにラストの巻です。これまで読んできてカバーイラストを見るとどんな展開かまっているかは、明らかですね。リスリスが報われて良かったです。
これまでに登場した登場した主要キャラが会して、思いで深い料理の数々が並んでと集大成なラストでした。見事なラストで素晴らしいと感じるところとページ数的には、圧倒的に遠征に出かけるシーンのページが多かったのが、日常に重きを置いた第二部隊らしい気がしました。大変に面白くてお腹がすく作品でした。

 

食をとことん楽しめる作品です。癒やし系の作品をゆったり読みたい日にいいですよ。

エノク第二部隊の遠征ごはん 1 (GCノベルズ)
江本マシメサ
マイクロマガジン社
2017-08-30
 
 

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