自殺判定士 曽根崎都弦の自殺衝動【ライト文芸感想】

2022年7月24日

自殺判定士 曽根崎都弦の自殺衝動
著:黄鱗 きいろ
イラスト:円陣 闇丸
出版:富士見L文庫
  9784040743394
 

アマゾンのあらすじより

自殺したい男と、させたくない通い妻男が、死を招く『呪いの写真』に挑む!
曽根崎都弦は、ある特異な力と自殺癖の持ち主。彼の自殺未遂の度に、友人の六文銭村正は悲鳴を上げつつ蘇生するのが日常だ。
ある日、二人が働く心のケアの相談所に、一件の依頼が舞い込む。都市伝説にある呪いの写真『眠り姫』に恋人が殺されたのだという。殺人を主張する依頼人と、自殺を主張するその友人。遺体の写真を見た曽根崎は「他殺だ」と即答した。彼は自殺かどうかを見分ける力を持つ、自殺判定士なのだ。
やがて『眠り姫』は、二人を自殺と他殺をめぐる、不可解な連続怪死事件へと誘っていく――。

感想

死に魅入られて死因が、自殺か他殺かわかる能力ってのがキーとなったミステリーです。死因を経験的な臭いで判断するってのは、独特で読ませ方が面白かったです。持ち主が死を遂げる『呪いの写真』の謎を追っていくことになります。

本作でもっともインパクトがあったのは、都弦と村正の関係性ですね。ラノベだと可愛い女子同士でキャッキャウフフするのって人気でよく見かけますが、そんな感じのノリを男子大学生が見せてくれるのが本作です。親友関係で男同士で下の名前呼びです。あとがきによると親友以上、BL未満といったところみたいです。親密な二人の関係についての描写で満載です。

また読み切って感じるのは、都弦と村正が深いつながりを持った理由も気になるところです。もともと2人は引き寄せあう何かがあり繋がっているのか。それとも繋がったからこそ引き寄せあうのか。いったいどちらなのでしょうね。

 

富士見L文庫でこういう描写は珍しい気がします。私は男の子同士の繋がりの良さにピンと来ませんでしたが、好きな方であれば面白さ数倍アップだと思います。表紙買いもありだと思いますよ!

 
 
 

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Posted by kyoikyoi