悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。 【ラノベ感想】

2022年8月15日

悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。
著:早瀬黒絵
イラスト:comet
出版:TOブックス

悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。

アマゾンのあらすじより

「大丈夫、もし君が死にそうになっても、死ぬ前にオレが殺してあげる」その“暗殺者"は、わたしににっこりと微笑みかけた——。乙女ゲームの世界で5歳児の“悪役王女"・リュシエンヌになって以来、ずっと王妃たちからの暴力と空腹に耐える日々だった。そんなある日、隠し攻略対象の彼と出会った。名前はルフェーヴル。薬草の手当てで寝かしつけてくれたり、動けないわたしに水やビスケットをくれたり。生まれて初めて触れた温かさに——わたしは決めた。「お兄ちゃんにだったら、ころされてもいいよ」シナリオにはなかった孤独な二人の出会いが、ゲームを根底から変えていく! 無垢な王女と腹黒アサシンの年の差・偏愛ファンタジー!

感想

サキイカスルメさんのスペースを聞いてい、面白そうだったので取り寄せて読みました。濃厚なまでのお兄さまとロリ。とても面白かったです。

主人公は、乙女ゲー世界に転生したお姫様のリュシエンヌです。なんともハードな転生でお姫様らしい扱いはゼロ、お手つきの子として王妃・王女から虐待を繰り返される日々。乙女ゲーでは悪役令嬢として恋人を失う未来が待っていると前途多難です。

だからとバッドエンド回避を狙おうにも5歳児の段階での虐待が、あんまりにも酷い物で今日明日を無事に生きるのが第一なハードモードの日々を過ごすリュシエンヌです。

そこへある時、白馬の王子様なルフェーヴルの登場です。彼は何人ものターゲットを消してきた暗殺者です。虐待をうけるリュシエンヌと凄腕なのに変わり者のルフェーヴルは、運命の出会いをしてしまうのですよ。

「大丈夫、もし君が死にそうになっても、死ぬ前にオレが殺してあげる」

「お兄ちゃんにだったら、ころされてもいいよ」

 

もうこれですよ!

お互いを求め合い執着しあう偏愛です。中でもルフェーヴルが見せる彼女への執着は、とても異常性に満ちています。たいへんに病んでおります。年の差純愛で隠しきれない狂気性が面白かったです。
歪んでしまった2人の歪んだ部分が、お互いにピッタリかみあってしまったんでしょうね。

 

さて甘い甘い偏愛の一方で展開の半分は、リュシエンヌが理不尽に虐待されるシーンです。その後、王妃達もザマぁ展開で重い代償を払うとはいえ延々といじめ抜かれます。そういうシーンが苦手な方は要注意だと思います。
いじめへのザマぁ展開もキツ目な描写になってます。

 

甘い展開が良かったですねぇ。
チョコレートが出てくるシーンとかは、印象的で私の好きな描写です。チョコレートの甘さとリュシエンヌの心を甘く溶かすイメージが、重なっているみたいで良かったです。

 

2巻目の感想

乙女ゲー世界なので新たな攻略対象の登場です……が、完全にリュシエンヌとルフェにとってのモブと化していますね。
2人の絆が強すぎて攻略対象じゃ割って入っていけません。リュシエンヌとルフェは、「あ、これ異常な関係性だ」って明確に読者に伝わってきました。
登場シーンも多めな養父の一人息子ですら、当て馬になれずにいてちょっと不憫です。

なんと2人の絆って読者だけでなく作中でも「あ、これ異常」と言及されているんです。こうも明言されるのは珍しい気がします。
ドロドロとした歪な何かが強烈ですよ。リュシエンヌが、ルフェを自分だけの騎士というシーンなんて、きっと心底そう思っているんでしょうね。

そして2巻目も美麗なイラスト多数です。TOブックスの作品のなかでも気持ちイラストが多めなのかな?
イラストの印象も強いですね。カラーでも見てみたいです。有償特典でもあったら即買いしたいほどです。
341ページのイラストなんて控えめにいって最高でした!

 

表紙で描かれている2人の表情と距離感をみて感じるものが、あったならどうぞ読んでみてください。

 




 

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Posted by kyoikyoi