ベル・プペーのスパダリ婚約【ラノベ感想】

ベル・プペーのスパダリ婚約 〜「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!〜
著:朝霧あさき
イラスト:セレン
出版:SQEXノベル

  ベル・プペーのスパダリ婚約

アマゾンのあらすじより

旦那様。これからは蕩けるほど私の愛に溺れてくれ。
ベル・プペー《美しい人形》とあだ名される公爵令嬢レティシア。その儚げな容姿とは裏腹に、中身は男女問わず魅了する屈指のスパダリだった!?魔導具によって最強の傭兵騎士に変身し『氷の竜帝』としても活躍していたが、正体を知るのは一部の者たちだけ。そんな彼女が婚約したのは素行に難ありと噂される『呪いの皇子』ジルベール。初対面から冷たい態度で接してきたジルベールだが、彼の孤独と不器用な優しさに触れたレティシアは心を射貫かれてしまい――。「必ず幸せにするよ、旦那様」最強スパダリ令嬢と愛が重たい旦那様の波乱万丈な新婚生活が今始まる!

感想

SNSで愛が重くて癖強だらけだと教えてもらって、大急ぎで買いに行きました。
教えてもらってよかった! 大満足です。愛の表現が重くて素晴らしかったです。お互いのために命を捧げあう特級共依存作品でした。

 

最初に大事なところを。

タイトルにスパダリ婚約とあるから「女性主人公がスパダリからデレデレに甘やかされる」作品だと思いますよね? わたしは刊行予定で見たときはそう思っていました。
ところが真逆でして「イケメンすぎる女性主人公(スパダリ)が男性婚約者をデレデレに甘やかす」お話なんですよ。

しかも主人公の性格がイケメンすぎただけでも衝撃的だってのに、魔導具をつかって身体も男性化してリアルイケメンにまでなりますからね。こんなの想像の数段上です。
こんな癖だらけの作品だったら飛びつくしかありませんね。

 

なにせ姿かたちは人形のように美しいレティシアが、包容力と決断力にとんだ俺様ムーブを決めて、婚約者のジルベールを子猫ちゃん、子犬ちゃんと愛でるシーンの数々を見せつけてくれました。そうしたらジルベールときたらレティシアを全部受け入れて、恥じらいとか歓喜の表情で応えてくるんですよ。

 

あーーー素晴らしい。本作はいろんな性癖を目覚めさせかねませんね。

 
 
 
男女の役割逆転であったり、俺様無双、宮廷陰謀とストーリーも楽しくて、男性読者でも楽しめる方は多いんじゃないかと思います。
 
 
 
あとは一部読者層には必修の共依存要素です。
かなりエグめの共依存です。
濃さでいうと『悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。』と同じぐらいの共依存をみせてくれます。

 
「相手がいないと生きていけない」「死が二人を分かつまで」とかこのぐらいの常人も共感しそうなレベルじゃありません。
文字通りの一心同体の境地ですね。
 
 
「言質をとった。もう私から逃げられんぞ」
「どこへでも連れいってくれ。地獄だろうと供をするよ。」
 
こんなやりとりが220ページ目にありましてね、このお互いへの愛の重さと覚悟の重さが非常に極まりきっているんです。
あーーー素晴らしい。
 
 
絶対的に強いつながりが見せるイチャデレをたっぷりを堪能させてもらいました。愛は重ければ重い方がよいと感じる方は是非読んでみてください。
 
 
 

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