悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。 【ラノベ感想】
悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。
著:早瀬黒絵
イラスト:comet
出版:TOブックス
アマゾンのあらすじより
「大丈夫、もし君が死にそうになっても、死ぬ前にオレが殺してあげる」その“暗殺者"は、わたしににっこりと微笑みかけた——。乙女ゲームの世界で5歳児の“悪役王女"・リュシエンヌになって以来、ずっと王妃たちからの暴力と空腹に耐える日々だった。そんなある日、隠し攻略対象の彼と出会った。名前はルフェーヴル。薬草の手当てで寝かしつけてくれたり、動けないわたしに水やビスケットをくれたり。生まれて初めて触れた温かさに——わたしは決めた。「お兄ちゃんにだったら、ころされてもいいよ」シナリオにはなかった孤独な二人の出会いが、ゲームを根底から変えていく! 無垢な王女と腹黒アサシンの年の差・偏愛ファンタジー!
感想
サキイカスルメさんのスペースを聞いてい、面白そうだったので取り寄せて読みました。濃厚なまでのお兄さまとロリ。とても面白かったです。
主人公は、乙女ゲー世界に転生したお姫様のリュシエンヌです。なんともハードな転生でお姫様らしい扱いはゼロ、お手つきの子として王妃・王女から虐待を繰り返される日々。乙女ゲーでは悪役令嬢として恋人を失う未来が待っていると前途多難です。
だからとバッドエンド回避を狙おうにも5歳児の段階での虐待が、あんまりにも酷い物で今日明日を無事に生きるのが第一なハードモードの日々を過ごすリュシエンヌです。
そこへある時、白馬の王子様なルフェーヴルの登場です。彼は何人ものターゲットを消してきた暗殺者です。虐待をうけるリュシエンヌと凄腕なのに変わり者のルフェーヴルは、運命の出会いをしてしまうのですよ。
「大丈夫、もし君が死にそうになっても、死ぬ前にオレが殺してあげる」
「お兄ちゃんにだったら、ころされてもいいよ」
もうこれですよ!
お互いを求め合い執着しあう偏愛です。中でもルフェーヴルが見せる彼女への執着は、とても異常性に満ちています。たいへんに病んでおります。年の差純愛で隠しきれない狂気性が面白かったです。
歪んでしまった2人の歪んだ部分が、お互いにピッタリかみあってしまったんでしょうね。
さて甘い甘い偏愛の一方で展開の半分は、リュシエンヌが理不尽に虐待されるシーンです。その後、王妃達もザマぁ展開で重い代償を払うとはいえ延々といじめ抜かれます。そういうシーンが苦手な方は要注意だと思います。
いじめへのザマぁ展開もキツ目な描写になってます。
甘い展開が良かったですねぇ。
チョコレートが出てくるシーンとかは、印象的で私の好きな描写です。チョコレートの甘さとリュシエンヌの心を甘く溶かすイメージが、重なっているみたいで良かったです。
2巻目の感想
乙女ゲー世界なので新たな攻略対象の登場です……が、完全にリュシエンヌとルフェにとってのモブと化していますね。
2人の絆が強すぎて攻略対象じゃ割って入っていけません。リュシエンヌとルフェは、「あ、これ異常な関係性だ」って明確に読者に伝わってきました。
登場シーンも多めな養父の一人息子ですら、当て馬になれずにいてちょっと不憫です。
なんと2人の絆って読者だけでなく作中でも「あ、これ異常」と言及されているんです。こうも明言されるのは珍しい気がします。
ドロドロとした歪な何かが強烈ですよ。リュシエンヌが、ルフェを自分だけの騎士というシーンなんて、きっと心底そう思っているんでしょうね。
そして2巻目も美麗なイラスト多数です。TOブックスの作品のなかでも気持ちイラストが多めなのかな?
イラストの印象も強いですね。カラーでも見てみたいです。有償特典でもあったら即買いしたいほどです。
341ページのイラストなんて控えめにいって最高でした!
3巻目の感想
リュシエンヌとルフェーヴルが、やっと婚約できる年齢になりました。これまでも甘く重かったのが、より一層重くなりました。愛は重ければ重い方がいい属性がある人には、致命傷になるぐらい愛が重いセリフ飛び交っている巻です。
例えばリュシエンヌから「ルフェーブルが死んだら生きている意味がないから毒薬を欲しい」って言われて、ルフェーブルはそれを嬉しく思っているんです。そして眠るように死ねる毒薬を渡されたリュシエンヌの方も、安心して喜んでいるんです。
とんでもない重さですよ。作中ではっきり「依存」っていいきっているくらいですからね。愛が重いを通り越して、2人だけが理解できたらいい狂気の世界に入り込んじゃってますよ。
こんな重いセリフややり取りが、数十ページごとにぶち込まれてます。ディープラブが好きな人には最高の展開の連続だと思います。
3巻目ではリュシエンヌとルフェーヴルの関係が、確立されてお話の中心はやっと乙女ゲームの方に移っていきます。乙女ゲームのヒロインが登場し、学院でのイベントが待っている展開です。
そこでやっと出てきたヒロインが……困ったちゃんなんですよねぇ。見た目は圧倒的にかわいいのに中身はよろしくありません。すでにゲームの展開からは大幅にズレていて、なんとなくヒロインと悪役令嬢の関係は察するところです。
そうなってくるとリュシエンヌの邪魔になるなら、何でもしてしまうルフェーブルの動きは気になるところですよね。ヒロインにはとっとと改心してもらいたいところです。
大変に重く面白かったです。デレデレ×デレデレもまた素晴らしい!
4巻目の感想
学園編スタートです。
学園恋愛ゲームではお約束なカフェとか図書館をめぐってのイベントとか、魔法実技に得点を貼りだす期末試験とか、乙女ゲー世界への転生なら読んでみたいイベント目白押しでした。
1巻目の時は全く想像できませんでしたね。リュシエンヌとルフェーヴルが、同じ学園で上記イベントを過ごしてくれるんです。よきです。
学園イベントの新刊パーティーでリュシエンヌとルフェーヴルが、周りの目を気にせずにとっても甘い2人の世界を創り出しちゃってます。
今回も甘かったです。
その中でもルフェーヴルがさりげなく、リュシエンヌの好みに合わせたお茶を出したシーンなんて、お互いをよく知っている絆の深さ感じられました。とても甘くてよかったです。
さて3巻目で暴れてくれたヒロインは、相変わらずでルフェーブルから排除されないかドキドキですね。完全にヒロインと悪役令嬢のポジションは、入れ替わって進行しています。ヒロインが抱える秘密も明らかになって、このヒロインがどう動くのか気になります。
5巻目の感想
はれてリュシエンヌとリュシエンヌが婚約!そして国外への婚前旅行!!
1巻目の辛すぎる出会いからこんな幸せな展開になってくれて嬉しい限りです。王宮と学園の中で生きてきたリュシエンヌにとって、街で見るものは初めてだらけで楽しそうですね。武器屋めぐりまでするとは思いませんでした。デートシーンだらけです。甘いシーンの数々で控えめにいって最高ですね。
リュシエンヌの膝枕で穏やかに眠るルフェーブルのシーンは、個人的な5巻目ベストシーンです。
あいかわらず距離感と恋の世界観はバグったままの2人ですが、2人にとってはこれが幸せなんでしょうね。
ゲームのヒロインちゃんのシーンが少なく特に穏やかなシーンが多かった印象です。どんどん追い詰められたヒロインはどんな行動をとってくるか? ドキドキしながら6巻目を待ちます。
6巻目の感想
もうリュシエンヌは立派なレディです。
1巻目のおにロリとは違った愛らしさがありますね。表紙のイラストから破壊力が高いこと。
6巻目は帯に”ついにヒロインちゃんと直接対決”とあるように、嫌がらせ放題だったヒロインに対し、リュシエンヌがついに反撃にでます。あの幼かったリュシエンヌが王女として、いかにもお貴族様って反撃をしてくれます。彼女にこんな一面があったんだと気づかせてくれましたよ。ギャップもいいですね。
一方、ヒロインの嫌がらせは相変わらず拙いまんまでした。そこは予想通り成長してないんだでいいんですけど、ルフェーブルが我慢できずやってしまわないか怖かったです。どう考えたってリュシエンヌに直接的な害がでたら、ルフェーブルは止まんないでしょうからね……。ずっとチキンゲームが続いているような緊迫感を感じてしまいました。
それから学園祭のシーンで魔法バトルとか剣劇バトルが盛りだくさんだったのも新鮮でした。もしかして今後、こういったバトルが生きてくるシーンでもでるんですかね?
ヒロインとの決着はどんな形で落ち着くのか続きが気になります。
7巻目の感想
ビッグイベントが2つもありました。
あとは節目の巻だからなのか女神様の存在を感じられもしました。
前半はヒロインちゃんとの決着です。着地点はうん、6巻目まで積み重ねてきた行動からすれば、避けられない展開なんでしょうね。リュシエンヌは悪役の王女役じゃとっくになくなっていましたし。
むしろルフェーブルはよくずっと耐えてきたなの部分のが驚きでした。きっと2巻目のルフェーブルなら即手が出ていたんじゃないかと思います。
まあリュシエンヌのことしか考えていなかったルフェーブルも、リュシエンヌの身近な人たちも必要だってことを学びはじめていますし、成長したってことなのかな。
そして7巻目のメインイベントは結婚式イベントです。
幼女の時に出会いようやくの結婚です。表紙からして2人とも幸せオーラこれでもかってあふれさせている、あーーー!
「もう、泣いても叫んでも逃がさない」
「ルルがいるから、絶対大丈夫!」
って帯コメントまで甘さ120%でたまりませんでした。
本当に本当にここまで読むことができて幸せでした。
なんといってもお互いに愛しあっていて、愛が重いのが素晴らしいんですよね。男性側の愛が重いは時々みますけど、それを受ける女性側の愛まで重いのは貴重です。リュシエンヌもしっかりと愛が重いのが最高です。
きっちりとここまで読ませてくれてありがとうございました。
8巻目の感想
結婚後の2人をまだよめる幸せ!
リュシエンヌとルフェーブルの揺るぎない関係性が8巻目も最高でした。
ルフェーブルがそう望むなら一生屋敷に閉じこもって、2人だけの生涯でもオールOKなリュシエンヌですよ。
ヤンデレの鳥かごに閉じ込めたい願望を全力で受け止めちゃうんだよなあ。それどころか自分が他の男性とあってルフェーブルが嫉妬する、誰の目にも触れないよう閉じ込めたいって感情に対し、そこまで愛されているって幸福を感じちゃうんです。
本当にルフェーブルがリュシエンヌの影響を受けて、「リュシー絶対」から「リュシー絶対、あと彼女のために関係者も大事」と人の心を取り戻せてよかったですよ。当初は結婚したら引きこもる予定でしたからねえ。
真の意味で幸せになっているの嬉しいです。
あとはリュシエンヌの飲酒シーンです。
あれは可愛すぎる。「オレの奥さんかわいい」100%でした。酔いから冷めた朝のことを含めてとってもよかったです。
この酔ったリュシエンヌをルフェーブルは、絶対に他の人たちにみせたくないんでしょうね
表紙で描かれている2人の表情と距離感をみて感じるものが、あったならどうぞ読んでみてください。
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