北政所様の御化粧係【ラノベ感想】

2022年12月18日

北政所様の御化粧係 〜戦国の世だって美容オタクは趣味に生きたいのです〜
著:笹倉のり
イラスト:Izumi
出版:TOブックス

  北政所様の御化粧係

アマゾンのあらすじより

時は戦国。アラサー美容マニアの"私"は、「勝ち組大名」近江・長浜の山内家の愛娘・与祢【よね】姫として目を覚ました。人生はハイパーイージーモード! 頭には知識、親の財布もコネもある。なら、趣味に全力投球するっきゃない。だが悲しいかな、今は化粧水すらない戦国時代。「まあ、無いなら作ればいいじゃない。ただで転ぶと思うなよ?」と、なりふりかまわず好き勝手。千利休ら要人を巻き込み、芳香蒸留水【エッセンシャルウォーター】や新型の口紅【リップスティック】を次々と開発したら……北政所・寧々様の御化粧係へ大抜擢されて!? 「やっぱり、キレイが一番でしょ?」 豊臣秀吉の嫡男誕生、帝の行幸【みゆき】、関ケ原合戦と、戦国の最末期を城奥から動かし始める——能天気姫の本格歴史ファンタジー!

感想

戦国時代に転生。美容知識を生かして戦国末期を動かしていくお話です。
女性主人公で物造りがメインです。本好きとかダリアみたいな作品が、好きな方ならきっと楽しく読めると思います。
もちろん私には、ぴったりハマりましたよ。あぁ面白かった。
ハマる人にはとことんハマる系の面白さです。

 

物造りということで化粧水をつくって大儲け。そして権力者の目に留まって繋がりができていく……転生内政系でそこを読みたいんだよは、余すところなくカバーされています。
その上で本作は、ドラマでもお馴染みな戦国時代の有名人が多数登場して面白さをプラスしてくれています。


【1巻で登場する史実キャラ】
・山内一豊と千代
・北政所(豊臣秀吉の妻 寧々)
・芳春院(前田利家の妻 まつ)
・大谷吉継
・石田三成
・福島正則
・千利休


実在する有名人との交流が、作品に彩を与えていと思うんですよね。
ドラマとかゲームでどんな人物かを知っていると、少ない会話の裏に隠れている思いが見えてくるような気がするんです。だって大谷吉継と石田三成なんてセットで出てきたら色々と妄想してしませんかね?

読んでからwikiで経歴とか幼名なんかを調べると新たな発見もありました。歴史背景がカッチリしていて嬉しいですね。
歴女な方とか光栄テクモの歴史ゲームが好きな方にもオススメです。

 

あとラノベ的な展開で好きなところです。
主人公の転生先となった山内家ってのが、アットホームなところだったとこです。そして庶民感覚も持っているために与弥姫が、戦国時代の姫としてはもちろんとして娘としても愛されまくっているんです。お父様の愛と理解の深さときたらよ!

どうしても奥さんの方が有名な山内一豊ですが、本作では成り上がりを果たした実力者としての側面も描かれています。普段は娘可愛いよでデレデレなのに父として導くときは、キレ者の片りんを見せてくれてカッコよかったです。

 

そして続きが気になるところは、たくさんあります。中でも大谷吉継との交流は気になりますね。手紙をイメージしたページ装飾での文通シーンなんて素敵な描写もあって、彼との交流が中心となるのでしょうかね。
史実の大谷吉継をネタバレ的に知っていると1巻目の伏線が、不穏な雰囲気を醸し出しとても気になってしかたありません。

 

タイトルのお化粧係というので男性だとあまり視界に入らない作品かもしれません。でも戦国ものが好きでしたら1巻目だけでも読んでみてください。とても面白かったですよ。


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Posted by kyoikyoi