聖女様になりたいのに攻撃魔法しか使えないんですけど!?【ラノベ感想】
聖女様になりたいのに攻撃魔法しか使えないんですけど!?
著:青季ふゆ
イラスト:ボダックス
出版:GCノベルズ
アマゾンのあらすじより
消えてなくなれ私の黒歴史!
──聖女になりたい。
ユフィ・アビシャスが心の底からそう思った理由はただ一つ。『ユフィちゃん、いつも一人だね』
忌々しきこの言葉を人生から撲滅するためだ。幸いなことに、平民にもかかわらず並み外れた魔力を授かったユフィは、聖女となって皆にチヤホヤされたいという下心を胸に、そして陰キャライフを脱却すべく魔法学園に入学する。
しかしユフィには秘密があった。
ユフィが使える魔法は、なぜか男性しか使うことのできない攻撃魔法。
それゆえか、本来女性が使う回復魔法はからっきしで、初日から劣等生として孤立してしまう。
そんなちょっとコミュ障な少女が、友達を一人作るという高い目標に挫けながら、そして陰キャ特有の奇行を繰り返しながらも、聖女を目指して邁進する物語である。
感想
この陰キャボッチ面白すぎい!!
あらすじをよんで即買いしました。「チヤホヤされたい」「友達が欲しい」とかこんな不純な動機で聖女になろうとするなんて愉快すぎます。
それに”陰キャライフを脱却すべく”って、あー無理無理って読む前から想像ついちゃいますよね。
実際にその通りで抜群に愉快なお話でした。
なんといっても主人公ユフィの陰キャ、コミュ障ぶりが神がかっていましたね。
オドオドした口調の内弁慶だし、人との距離感のつかみ方が下手くそだし、誰かに褒められると滅多にないことだからその場では有頂天、でも落ち着いてからその時に舞い上がりっぷりを思い出して一人でダメージを負うとか……靑季ふゆさんは陰キャへの解像度高すぎませんかね?
いちおう本作は最強系主人公の作品ではあるんです。
でもユフィの行動があんまりにも斜め上過ぎて、モンスターを魔法一発で消し去っても無双感はほとんどありません。あーユフィまたやっちゃてるよ……の笑いの方が先にきます。ノンストップのコメディで楽しいし笑えます。この愉快さは読んで味わってみて欲しいです。
そしてボダックスさんのイラストも素晴らしくて表紙からツッコミどころ満載です。
ツッコミ① 「表紙なのに主人公の表情はどうしてそんな不安げなの?」
ツッコミ② 「頭にのっかているクロネコはなに??」
ツッコミ③ 「手に持っているのは……ゴボウ!???」
ツッコミにひとつだけ触れるとクロネコは主人公のイマジナリーフレンドです。使い魔ではありません。
普通の猫じゃないみたいですが謎のクロネコです。
1巻目からユフィの行動はかっ飛ばしまくっていました。ただどうして男の子しか使えない攻撃魔法をユフィはつかえるのか。しかも使える魔法の威力が規格外なのか。ストーリーの謎は伏せられたままです。次巻以降であきらかになるですかね。
2巻目の感想
1巻目の表紙はゴボウを持つ不審者MAXのユフィ。
2巻目は金髪悪役令嬢のコスプレをしたユフィです。新キャラかと思ったらまさかのユフィで、無理している表情になっているのも芸が細かいです。あんな目立つのを嫌がっていたユフィになにが起きたんでしょうね?
今回も終始楽しかったです。食べ尽くしたゴボウをもらいに実家に戻ったら、パッパに不審者と間違われてホウキで叩かれたり、家庭内ヒエラルキートップのマッマの静かな圧とか愉快な家族団らんは癒やされます。
コミュ障だけどちゃんとユフィが前向きなのは、きっとこの家庭環境があったからなんでしょうね。
だってユフィは努力して結果がついてくるなら、例えそれがほんのわずかだって気にしないんですもの。
攻撃魔法を習得したときと同じように継続すればいいんだって、理屈でわかっても普通は無理ですよね。それを回復魔法が上達するなら毎日の筋トレも大歓迎ってんですから、やっぱり常時の間隔とは違います。
ユフィや金髪縦ロールのキャサリンは、キャラの濃さで1巻目から存在感バリバリでした。そのぶん聖女筆頭のエリーナは常識人枠じゃなかったんですかねえ……
聖女であったとしてもOUTなキャラ付けであるユフィへの執着が、うんキモ…かわいいですね。
キャサリンとエリーナだけだったとしても、友達を一人つくるって大きな目標はクリアできそうでよかったよかった。
是非とも続きを読みたいシリーズです。
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