サキュバス四十八手 【美少女文庫感想】

2023年11月1日

サキュバス四十八手
著:しめさば
イラスト:てつぶた
出版:ダッシュエックス文庫

  サキュバス四十八手

アマゾンのあらすじより

回復魔法の才能だけが取り柄な青年・アベルは、勇者パーティーの聖魔術師として魔王討伐のために日夜戦っていた。
しかし、そんなアベルの人生は「勇者パーティーを脱退し、サキュバス四十八手を完遂せよ!」という国王の勅命によって急転する。
≪サキュバス四十八手≫
それは、世界を救う儀式であり、困難かつエッチな行為の数々――。
それを、サキュバスの姫であるスズカと共にヤリ遂げなければならないらしい。
魔王軍によって窮地に陥った人類を救う最後の切り札こそがサキュバス四十八手であり、失敗すれば、待ち受けるのは”死”。
サキュバスの少女と織り成すデッド・オア・セックスの愉快でエッチなファンタジー、ここに開幕!

感想

サキュバス四十八手ってタイトルとダッシュエックス文庫の組み合わせです。
エロいんでしょ?の期待通りにしっかりエロかったです。限界突端なエロです。

ダッシュエックスで前に読んだのは健全そうなタイトルからのエロラノベで困惑しましたが、本作は想像通りのエロラノベです。わかってて買ったんでしょ?というガッツリエロコメでした。

 

ストーリーは世界を救うためにサキュバスの巫女スズカと主人公のアベルが、エッチな交わりをヤリ遂げねばならないというおバカな内容です。基本的に全編おバカに進んでいきます。

 

とにかくおバカなんです。

前半なんて世界を救うにはどうするかを大国の首脳が、あつまって大真面目に語るんですけどね、その台詞にちょいちょい「おちんちん」とか下なワードがぶっこまれるんですよ。真面目な顔して何を言っているんですかね。

真面目な雰囲気でエロいことをやろうとするギャップ感が笑いを誘います。

 

サキュバスとの儀式も古文書めいたページを出して、雰囲気はそれっぽいんですよ。こういう演出はこってます。
ただ書いてある中身は、儀式中に浮気したら死。儀式以外でスズカと交わっても死とおバカなのは変わらずだったりします。

思い出したかのようにファンタジーラノペっぽいシリアスな雰囲気になるときがあります。でもその後には、いつものおバカなノリがやってきます。こういったギャップの愉快さが好きな人には楽しめると思います。
見開きのイラストまでつかってギャップ感を突きつけてくるシーンなんて、絶対ノリノリで仕込んだでしょって思いますよ。本作でも最大級の衝撃シーンでした。

 

注意点としてスズカは、最近だと珍しい暴力系ヒロインです。序盤から容赦なく主人公に鉄拳でツッコミをしてきます。この辺の好みは分かるかと思います。

あと直球エロです。

でもそこはダッシュエックス文庫なんですよ。全体の割合でいうとエロいシーンは一部です。美少女文庫みたいなエロ7、ストーリー3ぐらいまでエロに振り切ったわけではありません。
てつぶたさんのサキュバス絵でたっぷりのエロいのをたっぷり……を望むとミスマッチになります。

ライトノベルの枠を踏み越えている作品だとは思いますが、それでも18禁レーベルじゃありません。時に踏み込んでしまうけれど、基本はエロコメを期待して読むのがよいと思います。

 

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