少年と竜神【ラノベ感想】

2025年1月6日

少年と竜神 〜王子と過保護な護衛たち〜
著:黒河あこ
イラスト:ののまろ
出版:GCノベルズ

  少年と竜神

アマゾンのあらすじより

とある大国の王子として誕生した少年・シリウスが生まれた場所は、なんと卵の中。
出ようと色々試してみても一向に外に出ることは出来ず、そのまま数年が経ってしまう。
そんなある日、竜に姿を変えられる特別な力を持つ「竜人」の青年が二人、シリウスのもとへ訪れてくる。
シリウスが卵の中で手をのばすと、何故か今までびくともしなかった殻が割れ、ようやく外に出られるように。更には二人から「竜人の主」として溺愛されることになって……?

感想

あんまり最近みかけないファンタジーを強く感じる作品で面白かったです。

何よりも竜の少年シリウスと、竜人の常軌を逸した奉仕ぶりが面白かったです。完全に過保護です。

 

シリウスぐらい中性的な美しさの美少年で、悪意なんて考えたことがない無色透明な純粋さ。それに見返りを求めず、当たり前のように手を差し伸べる優しさ。その上、自分を特別視せず誰とでも対等に自然体でつきあえる謙虚さ。
そして持ち合わせる竜人を超えた神の奇跡ともいえるの圧倒的な能力とカリスマ性。

これだけの魅力を兼ね備えていたら、過保護者が生まれるのは納得ですね。

 

ではあるんですけどね。

竜人にとっては、神がそのように創ったとしか思えなく魂が繋がっているレベルで過保護者っぷりを発揮してくれるんですよ。

 

睡眠時間なんていらないから24時間いっしょにいたい。なんなら添い寝もしたい。シリウスを気づける人がいれば、国ごと滅ぼしてやるとか過保護の次元が違いすぎやしませんかね。こまったことに過保護者の竜人も国ですら手を出せない超常能力者だから、誰も止められないんです。
そんな竜人が過保護者っぷりをみせるんですから、面白いんですよ。

 

あとラノベに過保護者は多くいます。でも同性の過保護者って珍しくないですかね?

本作は少年と騎士なんですよ。

一般的な恋愛感情を抜きにして、同性だから絶対的な奉仕とか忠誠が、私の目には高貴なものに映りました。
ファンタジー的な人知を越えた力で繋がっているような気がするんですよね。

ラストの展開的に2巻目でそこらの理由があきらかになるのかな?

 

2巻目の感想

竜神のみなさんシリウスのこと好きすぎやしませんかね。4人ともシリウスが世界を滅ぼしてってお願いしたら、秒で滅ぼす入れ込み具合ですよ。
まあシリウスのことだから誰かを悲しませる指示はしないと確信できるのが人類の救いです。
それにしても最年長者で落ち着いていそうな竜神が、一番のシリウス過激派だったとは意外でした。

そして竜神であるシリウスに絶対的な過保護者はいます。しかし真の意味で友人といえるは、バーナードただ一人だけなんですよね。

これからシリウスが成長して、人間社会の中で生きていくならば友人は欠かせないと思います。だからバーナードにあれだけの期待をしているんでしょう。でも一人だけじゃ寂しいですよね。
竜人のお眼鏡に適う友人が増えてくれたらいいなあ。

そして何やら魔族ともシリウスをとりあう展開もありました。シリウスがタマゴになって生まれ変わる前に何があったのでしょうかね。
なんとなく竜にとっての神と魔族にとっての神って、実は同じなのかなって想像しながら続きをまちたいです。

 

それからシリウスが人間の王子と縁深いのも、たんに偶然だったんですかね?
もしシリウスが庶民の子として生まれていたら竜人たちは、きっとシリウスをさらい囲い込んでしまって人間なんて放置していたと思うんです。今以上にシリウスを護るためなら何でもありなシリウス過激派になってたんじゃないかなあ。このあたりも気になります。

 

過保護者の楽しさだじゃなく、古き良きファンタジー小説の暖かさや人との交流もあって楽しかったです。シリウスと城下の平民の友情も素晴らしかった。

 

 

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Posted by kyoikyoi