ジェノサイド・オンライン【ラノベ感想】

2023年1月10日

ジェノサイド・オンライン 極悪令嬢のプレイ日記
著:たけのこ
イラスト:久坂んむり
出版:BKブックス
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アマゾンのあらすじより

名家に生まれながら、父に疎まれ、子供のころから無自覚に悪意を孕み続けてきた一条玲奈。唯一の防波堤となってくれた最愛の母の死をきっかけに、やがて自分の異常性が暴れ出すことを予見した彼女は、VRMMOゲームに身を投じ架空の世界で悪役に徹することで自身を解放していく。意のままに繰り広げる虐殺は、すべて自分の心の安寧のため。無垢な心のジェノサイダー・レーナが、仮想の楽園に恐慌をもたらし、修羅に塗り変える!

感想

MMOの世界でPKにNPCキルと徹底的なまでに悪人プレイをする作品です。他で読んだことがない唯一無二さとして、主人公の玲奈はありえないほどヤベー奴です。野放しにしてはいけないサイコっぷりです。リアルで"遊ぶ"と母が悲しむから自制して、鬱憤晴らしとばかりにゲーム内の殺戮で発散しているんです。悪人プレイな作品自体は見かけますが、そういうのって目的のために手段を選ばずで脅迫・拷問・暗殺するのが大半なんじゃないかと思います。ところが本作の主人公は楽しみのために殺戮や拷問をするんです。ゲームなら正義の神殿から討伐対象になるようなサイコさんです。

そのあたりが主になるので俺ツエェェ要素も強いです。玲奈さんはゲーム内でもリアルでも不自然なほどに強いです。1LV時点で20レベル以上差がある兵士を不意打ちで斬首できちゃいます。PCやNPCの集団に無双できちゃいます。善悪を抜きにすると戦闘の爽快感ってのはあるかと思います。

かなり読み手を選ぶ作品じゃないかと思います。ゲームのグランド・セフト・オートとかレッド・デッドリデンプションみたいな悪のロールプレイが好きで、NPCの村を襲撃するプレイに抵抗感がないユーザーならいけると思います。あたり前のように子どものNPCを肉盾にするような非道プレイが作中で行われるので、何の罪もないNPCを傷つけるのが苦手な方はスルー推奨です。もう一度書きます。読み手を非常に選びます。

 

なんといっても玲奈さんって世に放ってはいけないサイコさんですね。リアルの小学校時代にお尻を触られた仕返しに「くるみ割り」をきめてやったとか……倫理観と共感能力は欠如していると思われます。
そんなヤベー玲奈さんのプレイ風景が気になった方は、本作を読んでみてください。2巻目まで読みましたが物語自体はスピード感がありますし、強キャラとのバトルシーンは熱いので悪の行為に抵抗感がなければ楽しめるんじゃないかと思います。

 
 
 
 

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Posted by kyoikyoi