異世界で生き抜くためのブラッドスキル【ラノベ感想】

異世界で生き抜くためのブラッドスキル
著:火狩 けい
イラスト:上埜
出版:講談社ラノベ文庫

  異世界で生き抜くためのブラッドスキル

アマゾンのあらすじより

修学旅行中に飛行機事故に遭い、気がつくと見知らぬ世界にいた高校生のアキラ。クラスメイトとさまよい歩き見つけた街で知る。この世界は吸血鬼の血統に連なるものが人を庇護し守り、人間はその食事――血液を提供し生き延びているということ。そして、外からやってきた人間はすぐに病に倒れ死んでしまうことを。血を受け入れ吸血鬼となるべきか迷うアキラは、忘れられない人と再会する。盲目ながらも強く生き抜き――そして事故で亡くなってしまったはずの少女・阿夜と。彼女もまた、血統を受け入れ吸血鬼としてこの世界で生き抜いていた! 生と死の狭間で、生きるという意志は何よりも強く――! 新人賞受賞のサバイバルファンタジー、開幕!

感想

クラスメートともども異世界転生する作品です。転生先は全く優しくなくダークでハードモードですよ。
その日の宿代・パン代を稼ぐのもギリギリなくらいです。しかも命が軽いです。だからあらすじでサバイバルファンタジーってあったんですね。終始、主人公一行に厳しい世界でした。

普通のファンタジーだと展開上、危機はあってもまぁなんとかなるよね?の暗黙の了解的なのがあると思います。でも本作はそういう優しさを全く期待できないんですよ。
序盤だろうが中盤だろうが、急にキャラが退場してしまうのでないか? 判断ミスで取り返しがつかない不幸が起きてしまうのではないか?と終始ハラハラする展開の連続です。

こういうギリギリサバイバル感が、好きならきっとハマる作品だろうと思います。

 

転生後の世界は吸血鬼がいる世界です。で色々あって主人公たちは吸血鬼となります。そして吸血鬼には冒険者となって人を護る義務があります。
というわけで義務を果たすため、そしてなによりも日々の糧を得るために命がけで魔物を狩る日々が始まるんです。

吸血鬼となって身体能力が強化されて、多少のケガなら耐えられます。魔法だって使えます。とはいっても主人公たちは、ちょっと前で普通の高校生ですからね。魔物を狩るような荒事には全然慣れていません。ゲームなら雑魚のゴブリンにすら命を懸けて、なりふり構わない戦いをするしかないんです。

この魔物を狩る描写がギリギリでサバイバルしてる。そしてだんだんと慣れて強くなっている。こういう身体的・精神的な成長を感じられるのが特に面白かったです。

 

また狩りで命のやりとりをしている臨場感とか、恐ろしさの描写も素晴らしかったです。手に汗握る戦闘シーンでしたね。
仲間を助けるため己を犠牲にしてでも戦い抜く。でもって若さがもたらす勢いですね。いやぁ熱い展開です。

 

あとはこの転移した世界って一体何なのでしょうね? 作中で死後の世界といわれていますが、日本で亡くなった人が全員来ている様子ではないんです。しかも死後目覚めるのも人によって何カ月も開きがあります。
物語はまだまだ始まったばかりだなというところです。

はたして冒険を繰り返した先に彼らの安息はあるのか?。その時に護りたい仲間たちは隣にいてくれているのか?
シビアな世界でのサバイバルファンタジーでした。「灰と幻想のグリムガル」のサバイバル感が、好きな方ならきっと好きなれるぐらいギリギリな世界です。ギリギリ感が好きな方にはオススメします。

 

レーベルの感想も読んでみる

講談社ラノベ文庫の感想

 

Visited 30 times, 1 visit(s) today