クリスティーネ先生の次回作にご期待ください!【ラノベ感想】
クリスティーネ先生の次回作にご期待ください!
著:岡崎 マサムネ
イラスト:くろでこ
出版:KADOKAWAの新文芸
アマゾンのあらすじより
「俺が好きなのはお前の書く物語だけだ」文通から始まるすれ違いラブコメ!
一度も会ったことのない婚約者に手紙を書くものの、全く返事がもらえないクリスティーネ。
「どうせ読まれないのなら、私の好きな空想を便箋いっぱいに書き綴ってしまいましょう!」
と、小説を送り付けることに!
最初は手紙を無視していた婚約者のレオナルドだったが、いつしかクリスティーネの小説に夢中になり、続きが読みたくて押しかけてくるまでに!
だけどクリスティーネはスランプで!?天然物書き令嬢×不器用カタブツ騎士
文通から始まるすれ違いラブコメディ!
感想
ボケ&大ボケな2人のスレ違い、じれじれな楽しいラブコメでした、そう中盤くらいまでは。
そっから急転直下、なんで感動で泣かせる展開になるんですか。身構えていなかったから思いっきり不意打ちを食らってしまいました。
あればズルい。私みたいな物語が好きで読みまくっている身にはブっささりました。物語を好きな人に読んで欲しいです。
まずクリスティーネもレオナルドも楽しすぎますね。
小説のこととなったら我を忘れて、徹夜で執筆をしたりガチ取材を始めちゃうクリスティーネは、面白くて愛らしいです。最初はレオナルドの返事が欲しくて手紙を書いていたのに、いつの間にか湧き出てくる色んな物語を書きたい一色となってクリスティーネ先生になっているんだもの。
せっかく手紙のやりとりから頻繁に会って会話する間柄になったってのに、婚約者としての仲は全然進展しない天然さんでした。
そのくせに実はレオナルドが自分が書く物語を好きなだけじゃなく、クリスティーネ本人も好きだって分かった時の反応は、普段とのギャップだらけで可愛すぎました。ものすごく小動物感があって可愛いです。あの照れ方は惚れ直すに決まっているでしょうね。
もう1人のレオナルドも最初はクリスティーネ先生の熱心な読者だったのに、すっかりクリスティーネ沼に堕ちましたよ。そこから真剣に口説けないあたりが不器用なレオナルドらしいです。令嬢ものの令息ならカッコよく口説いてくるのにヘタレだし不器用だこと……
たぶん親友のアンナ様がいなかったらボケ&大ボケな2人ですし、ずっと関係性は進展しなかったんじゃないかと思います。
そんなこんなを経て、ついにレオナルドが手紙でクリスティーネに思いを伝えるシーンはとても感動的でした。
作者が後書きで記しているように物語が好きな方には、是非読んでどんな気持ちを抱いたか聞いてみたいです。物語を書く側だと書きたい湧き出て止まらない気持ち、その逆にまったくかけない苦しみ、生み出した作品に対して読者からの反応などなど、クリスティーネ先生と同じなのか気になった部分です。
私は読む側なので一読者側の気持ちに大変共感しました。読者としていつまでだって、楽しみに続きを待っている気持ちがとても分かりました。やっぱり同じなんですよね。好きな作品に対してはそうなんですよ。
物語が好きな本の虫ならきっと同じ気持ちになるんじゃないかと思います。
おもしろかったです。繰り返しですが物語を好きな人に読んで欲しいです。そして面白いと感じたらたった一言「面白い」だけでいいので、感想を残してみてはどうでしょうか。
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