王女の遺言【ライト文芸感想】

アマゾンのあらすじより
王女アレクシアはかつて、驚くほど自分とそっくりな顔をした少女に出会ったことがある。うら寂れ、冷えきった聖堂にいたのは、襤褸をまとった物乞いの少女――。偶然にすぎない、その一度きりの邂逅が、いずれ数え切れない命を食らいつくす陰謀を呼ぶことになろうとは、いったい誰に予想できただろうか。生き写しのような姿をしながら、身分も境遇も正反対の二人がその立場を“入れ替えた”とき、波乱に満ちた物語の幕があがる!!
感想
そっくりな顔をした王女様と平民が、入れ替わってしまったら? がテーマの作品です。きらびやかな王女様とスラム育ちの平民と大局的な2人です。立場も考え方も異なる2人が入れ替わり、それまでの当たり前が変わっていくのが新鮮です。作中でも王女と平民のシーンを切り替えて、互いの姿を対比してみせてくれるのが面白くとても良かったです。
王宮内での権力闘争の影がちらついて、これから王女はどうなっていくのか?のドキドキがありますし、王女を慕う護衛ガイウスの献身的な姿に思いを遂げられるかのワクワク感もあります。1巻目では入れ替わりが起きるまでのシーンだと感じられます。
2巻目の感想
2巻目も読みました。なかなか出会うことができないアレクシアとガイウスのすれ違いに、「あぁあとちょっとなのに」と思わず呟きたくなる展開でした。一難去ってまた一難で目が離せません。そして苦しいときにみせるアレクシアの振るまいが、生まれながらの貴人そのものでかっこいいですね。アレクシアが女王となる姿を思わず想像してしまいました。
入れ替わり者的に王女に顔は同じで中身が違う娘と、ガイウスの関係がどうなっていくかも非常に楽しみです。
3巻目・4巻目の感想
続きを一気に読みました。
アレクシア・ガイウス・ディアナのキーマンがスレ違うことはあっても、あるべきところにおさまらない。あと一歩のもどかしい感じ、そこが本作の面白さを際立てているような気がします。
案の定、身代わりとしているだけで……と巻き込まれたディアナも次々と王家のいざこざに巻き込まれて、陰謀まっただ中。面白いですねぇ。またガイウスの受難シーンなんて、この先どうなるんだろう?と気になりすぎる面白さです。
そうして4巻目で明らかになる「王女の遺言」の意味です。
タイトルに隠された秘密は、まさかの展開でした。これまでの歴史やキャラの関係を、きれいに繋げた4巻は、ガーランド王国の集大成って感じました。
何を書いてもネタバレとなりそうで……面白さを伝えきれないのが残念です。とても濃厚で読み応えありました。面白かったです。
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