異世界転移して教師になったが、魔女と恐れられている件【ラノベ感想】

2024年2月14日

異世界転移して教師になったが、魔女と恐れられている件 〜王族も貴族も関係ないから真面目に授業を聞け〜
著:井上みつる
イラスト:鈴ノ
出版:アース・スターエンターテイメント

  異世界転移して教師になったが、魔女と恐れられている件

アマゾンのあらすじより

最強の新人女教師、魔術学院のしがらみをぶち壊す!?

学校の教師をしていたアオイは、気がつくと異世界に転移していた。
森の賢者に拾われ魔術を教わるも、あっという間にマスターしたため、世界最大の魔術学院に教師として入り、さらに研究するように薦められる。
しかし、学院には教師たちにも手に負えない、権力をかさに着る貴族の問題児がはびこっていた……。

「王族?貴族?関係ありません。悪さが過ぎる生徒にはお仕置きです」

圧倒的な魔術の実力で、アオイはマイペースに生徒を指導するうちに“魔女”と呼ばれ始め、恐れられるようになってしまい……!?

感想

異世界転生&チート魔術による無双ものです。前世では教師だった主人公が、異世界でも教師になって問題児たちを教育していくお話です。王侯貴族の問題児たちに圧倒的な魔術の力を見せつけて、従えていくスパルタな教育方針は爽快感があって面白かったです。

この作品の場合、主人公が力を隠す必要はないんです。もとから魔術の腕を見込まれて教師になっていますし、口で言っても分からない問題児には力を示すしかありませんからね。そして理不尽を跳ね返せる強さがあるので、王族であっても容赦なしの行動を貫けちゃうんです。
王様と王女様を呼び出しての3者面談なんて、とんでもないシーンまで実現されています。きっと他の教師は気が気じゃない面談となっていたんでしょうね。

 

あと私がこの作品で好きなのが教師たちです。最初は平民だと主人公を軽んじていた上級教員の同僚たちも、なんだかんだいって魔術学院で研究するような魔術オタクなんです。主人公がとんでもない魔術師だと分かると彼女から魔術理論を聞き出そうとしてみたり、習った魔法を試して大目玉をくらってみたりととてもフリーダムです。いい大人が楽しそうで楽しかったです。

1巻目だと恐怖の魔女って印象が、教え子たちには強そうですな感じです。でもいずれ女教師に恋心的な子が出てくるんですかね?学校ものならではの展開になるか気がかりです。

2巻目の感想

なんか呼び出し3者面談をくらったロックスくん、しっかりとアオイ嬢を女性として意識しちゃってました。彼女を狙うのは色んな意味で大変でしょうね。しかも王族だから影に控えている護衛経由で、速攻で初恋が親バレするとか気の毒すぎます。更生したんだからせめて幸せになってほしいですね。

2巻目は世界の魔法水準を上げるんだって主人公の願いもあり、メイプルリーフ聖皇国に乗り込みます。
その後の主人公ときたらまったく自重しないんですよね。聖皇国の人たちが凄いだろって魔術を魅せると完全上位な力を示してしまいます。相手のプライドはガタガタです。この辺は最強主人公ものらしいですね。

それでも魔術を発展させたいと考える魔術師が、相手だったので実力差を受け入れて魔法を教わる形で納まっています。だからギスギスした感じはなく、軽いノリで読んでいけました。
またアオイ嬢が、ウィンターバレーの裏社会を牛耳るエピソードなんかも痛快で楽しかったですよ。

 

3巻目の感想

もう誰もアオイを止められませんね。治癒を自慢とするメープルリーフ聖皇国の聖女を前にして、自重なく治癒魔法をぶっぱ。でもってそこに加えて他国もこれぐらいできるようになると断言しちゃうし
こんなん魔女や魔王とよばれるの納得です。

唯我独尊で止まりません。

まぁ生徒思いが行き過ぎての行動なんですけど……。
王様夫妻を呼びつけて三者面談するアオイだから、天災級の魔法を放ったり、王様と剣を交えて力比ぐらいじゃビクともしませんね。

3巻のメインは各国のVIPもあつまる文化祭です。案の定、アオイの規格外魔法がさく裂します。アオイのアドバイスを受けて大盛り上がりです。
個人的にディーンくんと教育ママのとこは、アオイの教えを受けての成長が感じられ好きなシーンでした。

 

4巻目・5巻目の感想

あいかわらず自重しないし規格外すぎるアオイ嬢でした。しかも文化祭ではアオイ嬢本人だけなじゃなく、教え子たちもしっかりと規格外な成長をして来賓者を驚かすようになりました。これまでの魔法授業を見ていれば納得の展開ですね。指導者としてもアオイ嬢は優秀なのが知れ渡りました。

そして4巻目、5巻目はグレン・モルト学長の息子ソラレくんが引きこもりになってしまった原因の生徒へ親子面談と指導なんですけど……あたり前のように国家の首脳陣に殴り込みをかけるアオイ嬢でした。乗り込む先はエルフ至上主義の国です。

はい、エルフです。本作もエルフも寿命が長くて魔法の達人揃いです。そんな魔法大スキーたちがアオイ嬢の大暴れに見せた表情が、やっぱりそうなるよねと楽しかったです。

完全に各国の首脳陣にはアオイ嬢はヤバい認定されましたからね。以降の騒動が楽しみです。

 

 

それにしても異世界無双系の黒髪主人公だとしても、男性キャラと女性キャラでこうも感じる印象が違うかと驚きです。

 
 

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