魔法のない世界で生きるということ【ライト文芸感想】

魔法のない世界で生きるということ
著:秋鷲
イラスト:岩佐 まもる
出版:KADOKAWAの文芸

  魔法のない世界で生きるということ

アマゾンのあらすじより

―ねぇ、ネモ?あの時、私はなんていえばよかったの?

魔女と共に生きる街、ウルガルズ。
魔法学校に通うベナ、サラ、そしてネモラは、禁断の魔法が書かれた本を見つける。
その本いわく、想い人に会えるという『魔女の涙』がウルガルズの大樹にあるという。
興味津々の彼女たちは、三人は一緒に大樹へ向かうが、そこには危険が潜んでいて…。
これは切なくて寂しい、「死者を蘇らせる禁忌術」と3人の魔女と生贄の少年の物語。

感想

自主制作アニメが原作だったんですね。買ってから気づきました。
私は本で読んでからYouTubeのMVを見ました。すると本のあのシーンはこの絵なのか、MVのこのシーンが本に描かれた背景なのかと作品への解像度が一気に深まりました。

まずはYouTubeのMVをみて、その次に書籍。そしてもう一回MVをみる流れをオススメします。いいストーリーでした。

 

魔法使いのお話がどう「魔法のない世界」に繋がるのか。MVでは語りきれない詳細が書籍で描かれています。

書籍ではMVの金髪魔女と顔に傷がある少年は何者なのか? 二人の出会いや魔女の過去が明らかになります。ですので書籍の始まりは、魔女が少女時代の頃です。
この多感な時期の強烈な体験が、彼女という魔女を形作っていったんですね。

 

ネタバレになってしまうので具体的なことは、ほとんど書けません。いえるのは「出会いと別れ」「生と死」、感動を呼び起こす温かいストーリーであり、心に訴えかける悲しいストーリーでもありました。とにかく美しかったです。

 

MVをみて気になった方は、是非書籍もオススメします。そして書籍表紙にうつる2人と黒猫が、MVのラストへどう繋がっているのか確かめてみてください。

 

原作MV

 

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