【パクパクですわ】追放されたお嬢様の『モンスターを食べるほど強くなる』スキルは、1食で1レベルアップする前代未聞の最強スキルでした。3日で人類最強になりましたわ~! 【ラノベ感想】
【パクパクですわ】追放されたお嬢様の『モンスターを食べるほど強くなる』スキルは、1食で1レベルアップする前代未聞の最強スキルでした。3日で人類最強になりましたわ~
著:音速炒飯
イラスト:有都あらゆる
出版:Kラノベブックス
アマゾンのあらすじより
「ワタクシ、追放されてしまいましたわー!」
15歳になると“ギフト”という力を授かる世界。
侯爵令嬢シャーロット・ネイビーが授かったのは、
モンスターを美味しく食べられるようになり、そして食べるほどに強くなる、
【モンスターイーター】というギフトだった。そんな下品なギフトは侯爵家に相応しくない――と、
実家を追放されてしまったシャーロットは、
意図せず冒険の旅に出ることになる。モンスターに襲われ、昔教わった魔法でなんとか倒したシャーロット。
すると、彼女が倒したモンスターは、料理へと変化するのだった。「美味しいですわ! パクパクですわ!」
と秒で完食。見る見るうちにレベルもアップ!こうしてシャーロットは、無自覚に世界最強の力を振るいながら、
モンスターを美味しく食べる悠々自適スローライフを始めるのだった。
そして、いつしか彼女は最強冒険者となっていて……!?
感想
【パクパクですわ】
このおバカな一言に本作の楽しさが、集約されているような気がします。
基本的にweb投稿ラノベの無自覚最強系テンプレを、これでもかって並べた展開です。
でも全然、主人公の嫌な感じはないんです。お嬢様が突き抜けて明るくておバカなんでオールオッケーって、素直にお嬢様が楽しそうで良かったという気持ちになれました。
登場したテンプレの一部
・15歳でギフトを授かる。ハズレギフトだと家を追い出されることも。案の定、お嬢様追放。
・弱攻撃で即死するモンスターの収集品を売ったらSUGEEEE!
・冒険者ギルドで絡んでくる中堅。それを一蹴SUGEEEE!
・ギルドでの魔力判定で水晶破壊SUGEEEE!
タイトルもそうですけど、いちおうは無自覚最強系の流れなんですよ。でもこの流れから微妙にズラされていて、お嬢様は最強なんて全く目指していないんです。
ただギフトの力でモンスターを倒すと、アイスとかステーキに変化するんです。そしてモンスターは美味しいんです。だとしたら、これはもう【パクパクですわ】という展開です。
そしてモンスターを食べるとレベルやステータスが、超絶強化されるんですけどお嬢様はそんなの一切気にしません。強さなんて度外視です。ただ美味しいものをいっぱい食べたいって、思いで行動しているだけなんですよ。
そのせいかお嬢様が不自然に強くなっても、全然気になりませんでした。美味しいものを食べて幸せそうなお嬢様を見られて良かったと感じるほどでした。むしろ不自然さにツッコムのは、不作法ってノリに近いんじゃないかと思います。
そうなんですよ。お嬢様が「モンスターさんというのは、魔法を一回当てたらお亡くなりになってしまうか弱い生き物」とか述べるシーンがあったりしますが、それでもツッコむのは無粋ってもんですよ。
無自覚最強系のテンプレをあえて、ズラしてきたコメディ作品でした。
追放されたお嬢様が、モンスターを【パクパクですわ】と楽しい作品です。文章もテンポよく読み切るまで2時間かからないと、読みやすい作品でもありました。
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