おめでとう、俺は美少女に進化した。【ラノベ感想】

2023年1月10日

おめでとう、俺は美少女に進化した。
著:和久井 透夏
イラスト:みわべさくら
出版:カドカワBOOKS
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アマゾンのあらすじより

女装コススキルが高すぎて望まぬハーレム状態に!? 女装男子の受難録!

白いフリルのノースリーブにふわっとした膝丈のスカート、黒髪ロングの、ちょっと自分に自信がない人見知りな清楚系美少女コスプレイヤー・朝倉すばる。……“俺”である。そう、冴えない大学生の俺・鈴村将晴の友達にも家族にも絶対言えない秘密、それは女装コスプレ。あまりの完成度の高さに親友(男)の婚約者のフリをさせられ義理の弟と妹に惚れられイケメンに迫られ……ってこれハーレム? 逆ハー?――俺の心の平穏は、いつ訪れる!?

感想

イラストとタイトルにひかれて読んでみました。女装がメインの作品でドタバタなんだろうなと予想していたら、地雷原にガソリンを撒きながら駆け抜けるハチャメチャな作品でした。

 

主人公のすばるは女装写真をあげたらバズって、女性声の訓練もしたら対面でもバレないので女装コスプレをして、イベント参加してしまったくらいの猛者です。義理の兄弟や知り合いに会っても、バレない完璧な女装スキルもちに進化しちゃってます。女装もののお約束で中身が男と知らずに告白されるって、イベントは当然発生します。でも告白相手も周囲の連中も、すばるに負けないぐらいアレな奴らだらけです。性別なんて関係ないよ、って連中だらけで過剰ヤンデレも標準搭載です。

 
すばるにとって「女装バレ = 死」なんだから危機が来たときにちょっと考え直すのが普通の判断だと思います。ところが彼は危機が来ても止まるどころが、「どうしてこうなった」的なことを言いながらアクセルを踏み込んでくるタイプです。物語がどう着地するか全く読めませんでした。心の中で突っ込みを入れながら読み進めて、ラスト部分ではこうなるとは・・・思わず驚きで心の突っ込みが止まる結末でした。

終始展開はドタバタ、ハチャメチャなんです。でも地の文などの説明や、「なぜそうする」をきちっと書いいてくれるので引っかかることなく文章を読めてしまうんです。ハチャメチャ展開なのに淡々と読めて、脳内でツッコミを入れられると、中々に不思議な感じでした。

 
それから挿絵です。みわべさくら先生のイラストがいずれも可愛くて、数々の挿絵を堪能いたしました。時に表紙買いってのも良いものですよ。コメディが好きな方向けの作品かなと感じました。
 
 

 

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