ラストオーダー ひとりぼっちの百年戦争 【ラノベ感想】

2022年5月6日

ラストオーダー ひとりぼっちの百年戦争
著:浜松 春日
イラスト:カズナリ
出版:講談社ラノベ文庫

lastorder

アマゾンのあらすじより

終末後の世界。機械兵士リアは、最後の命令――ラストオーダーに従い、終わることのない戦争を百年以上も続けていた。そんなリアの前に、終末後も生き残っていた人々が暮らす住処を追われた兄妹、ノーリィとミクリが現れる。規則上子どもを見捨てられないリアは、二人を保護することに。機械人形を警戒する兄妹だったが、身を挺してでも二人を守ろうとするリアに次第に心を開いていく。意を決して、もう戦争は終わっていて戦う必要がないことを告げるが、命令に従うリアは戦いをやめることを拒み――!
NOVEL DAYSにて開催されたリデビュー小説賞受賞作が登場!

感想

死守命令を100年にわたって守り続ける機械兵士が、主人公となった崩壊後の世界を舞台にしたSFファンタジーです。主人公のリアは、人間のように思考して意思を持ったヒューマロイドです。平和だった頃の思い人に会いたい気持ちを抑え込んで、死守のラストオーダーを守り続けるリアに切なくて引きつけられる作品でした。面白かったです。

ヒューマロイドは、人間そっくりでもあくまで機械。「人間 > 機械」の大きな隔たりがあります。人間そっくりでも人間のために犠牲になるような存在です。それが当たり前だった時にリアを人間扱いしてくれた人たちがいて、リアに大切なものを与えてくれたんです。
この思いを胸に機械と人間の狭間で揺れ動くリアの葛藤は、SFに欠かせないロボットの苦悩ですね。

 

1巻目は崩壊した世界で生き延びた人類視点での描写と、平和だったときのリアの思い出が多めの展開です。リアと幼い兄弟との交流は、悲惨な世界でも温かみを感じる展開で面白いです。

2巻目の感想

2巻目は、リアの回想が多めです。どうやって世界が崩壊していったのかが、分かってアクションサバイバル的な面白さがありました。戦友を失って段々と孤独になっていくのは、1巻目で知っていたとはいえ切なかったです。

ミリタリー成分の多いSFで面白いです。私が好きな展開です。なんですが2巻目の後書きを読むとラノベのテーマとしては、厳しかったようです………
きればもう何巻か続きを読んでみたかったです。

 



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