まだ間に合う!明日処刑される悪役令嬢ですけど、スチル回収だけはさせてください!【ラノベ感想】

2022年7月24日

まだ間に合う!明日処刑される悪役令嬢ですけど、スチル回収だけはさせてください!
著:マチバリ
イラスト:奈院 ゆりえ
出版:Kラノベブックスf

  まだ間に合う!明日処刑される悪役令嬢ですけど、スチル回収だけはさせてください!

アマゾンのあらすじより

「処刑は明日の正午だ。ここで、これまでの人生を悔いるといい」

突然処刑を言い渡された私は気がついた。
自分がドハマリしていた乙女ゲーム『ゲーテンベルグの白百合と黒薔薇』の悪役令嬢フェルリナになっていることに!
そして処刑を宣告したのは最推しキャラのアルフリートだということに!
さらに思い出す。自分が全スチルを回収できていないことに……!

「私を裏庭に連れてって!! 今なら告白スチルを生で回収できるから!! お願い!! どうせ死ぬならスチルを生で拝ませてよぉぉ!!」
「裏庭にだけなら連れて行ってやる! わかったから少し黙れ!!」

イベントスチルの回収に執念を燃やすフェルリナの熱意は、処刑回避に繋がるのか!?
もう遅くない、まだ間に合う!? ファンタジーラブ&コメディストーリー、スタート!

感想

コメディ要素強めな乙女ゲー転生作品です。
処刑確定となった悪役令嬢に転生して、余命1日半って状況にもかかわらず、乙女ゲーのスチル回収に全力投球ってコメディなんです。

もうですね、処刑回避をそっちのけで押しキャラに萌えたり、スチル回収を優先するとかコメディでしかありませんね。序盤でこれはコメディですよって方向性を分かりやすく見せてくれます。
破滅の処刑が転生した次の日って、時間の圧倒的な短さも可笑しいです。どんなオチになるかワクワクしながら楽しみました。

 

主人公のフェルリナ、中の人は乙女ゲームを生きがいとしていた元OLです。非常に限界オタクをしていて推しキャラのアップに鼻血が出そうになるほど興奮し、初見のスチルに大はしゃぎと限界極まってます。
そんな風に明るすぎて、明日処刑されることへの悲壮感は皆無です。

一方、フェルリナの最推しキャラで、パートナーを務めるアルフリートは、超絶常識人です。
そして乙女ゲーム内だとサブキャラのためメインヒロインとくっつかない安心の立ち位置でもあります。すぐに脱線・暴走するフェルリナに突っ込みつつ彼女を献身的にサポートしてくれます。さすがゲーム内のサポートキャラって気配りさんですね。

 

その他にも乙女ゲー世界に出てくるキャラは多めです。イラストがあるキャラだけでも6人います。
でもキャラの出し方・魅せ方は上手でして、自然とキャライメージは理解できました。読みやすかったです。
脳筋気味な護衛騎士なんて、分かりやすくて私の好きなキャラです。

 

さて序盤こそフェルリナの暴走によるコメディさに目がいきがちですが、実は1/3を超えるあたりから結構な謎解き展開となっていきます。

「乙女ゲーのシナリオとの差異は何故か」「転生前のフェルリナの記憶がないのは何故か」「そもそもフェルリナを明日処刑とか何で誰も止めなかったの」などなど色んな疑問が生まれてきます。これらがスチル回収への行動をきっかけに解き明かされていく流れで楽しかったです。

 

またフェルリナのパートナー候補は、最推しのアルフリート一択なのも甘めで良かったです。

コメディが好きな方も、謎解き要素(軽め)が好きな方、どちらも楽しめる作品だろうと思います。

 

 

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